「清潔感を出すためのメイクをしたいけど、なにが必要?」
「必要なメイクアイテムだけ教えてほしい」
清潔感が男性にも求められる時代、最低限のメンズメイクはできる必要があります。
ただ、私がお伝えするメンズメイクは、ビジュアル系バンドや若い男性がおこなっているようながっつりしたメイクではなく、シミやニキビ、毛穴・たるみなどの肌トラブルをカバーして、人に見られて恥ずかしくないメイクです。
それをここでは、「メンズビジネスメイク」と呼びます。
今回は、この「メンズメビジネスメイク」に必要なものをご紹介します。
ただ、以下でご紹介するものは、すべて揃える必要はありません。
ぼくが個人的に必要だと思うものは、コメントしてあるので、基本的にはそれを参考にして揃えていただければと思います。
【メイクアイテムの確認前に…】
メンズメイクの大前提
今回のメンズビジネスメイクを始めるまえに、大前提として、「メンズビジネスメイク=女性のお化粧」と同列で考えるのはやめましょう。
もちろん、このような考え方をしている人はいますが、ぼくはちょっとちがいます。
あくまでも、メンズメイクは、清潔感を出したり、肌トラブルをカバーするためのツールと考えています。
なので、
「なるべく手間は少なく、」
「塗る量は少なめに」
「化粧感が出ない」
の3つを重視してメンズメイクを捉えています。
そのため、今話題のローランドさんやGACKTさんなどのようなガッツリメイクではなく、必要最低限でナチュラルなメイクに必要なものをご紹介します。
メンズメイクは”ベースメイク”が中心
メンズメイクはベースメイクが中心です。
メイクには「ベースメイク」と「ポイントメイク」があります。
ポイントメイクは「アイメイク」や「眉毛」などパーツ別のメイクになります。
そのため、今回のメンズビジネスメイクは、肌全体の色やトーンを整えたり、ニキビ(跡)やシミをカバーする「ベースメイク」になります。
そのため、ここからはベースメイクで必要なアイテムをご紹介します。
【このアイテムがあればOK!】
メンズビジネスメイクに必要なアイテム8選
メンズビジネスメイクに必要なアイテムは主に以下の8つです。
●化粧下地
●ファンデーション
(リキッド・パウダー)
●コンシーラー
●BBクリーム
●CCクリーム
●コントロールカラー
●フェイスパウダー
●カラーパウダー
とはいっても、これらすべては必要ありません。
目安としては2~3つ選ぶようにしましょう。
選び方としては、
●化粧下地
●BBクリーム
●CCクリーム
の3つから1つ、
●パウダーファンデーション
●リキッドファンデーション
の2つから1つ、
●フェイスパウダ
●パウダーファンデーション
のどちらか1つを選びましょう。
※前の段階で、リキッドファンデーションを選んだらフェイスパウダーを選びましょう。
「コンシーラー」は必須です。
●コントロールカラー
●カラーパウダー
の2つは必要に応じてでよくて、買わなくても大丈夫です。
では、それぞれのアイテム別に特徴やメリット・デメリットを見てみましょう。
【紫外線やホコリから肌を保護する】
メイクのノリをよくする化粧下地
まず、1つ目のメイクアイテムに「化粧下地」です。
ただ、これは絶対必須のアイテムではありません。
化粧下地のメリット・デメリットは以下のとおりです。
化粧下地は製品によって美容効果や保湿効果、UVカット効果などがあります。
また、肌全体の色(トーン)を整えたり、メイクのノリ・もちを良くする効果があります。
ただ、その分、機能重視で肌に負担をかけることもあるため、敏感肌の男性はまずは使用しないでいいと思います。
化粧下地は、肌全体のトーンを上げたり肌全体をキレイにみせたりしたい方にはオススメです。
また、オイリー肌の方は皮脂によっておこる化粧崩れなどが心配…という方もいると思います。
たとえば、オイリー肌の男性で、シミやニキビが顔にまんべんなくあり、トータルで顔にぬる化粧の量が多くなりそうな場合は、油分のコントロール機能がある化粧下地を使うといいと思います
ただ、ピンポイントでニキビやシミがある数カ所を部分的にカバーしたいという男性は不要です。
こんな方にオススメ!
✓ 化粧のノリ・もちをよくしたい
✓ 肌全体のトーンを明るくしたい
✓ 化粧崩れをどうしても防ぎたい
【肌全体をカバーし、整える】
ファンデーション(リキッド・パウダー)
メイクアイテムとして一番耳にするものが「ファンデーション」だと思います。
ファンデーションは、いろいろなタイプのものがありますが、ここではメンズビジネスメイクで用いやすい以下の2つの種類をご紹介します。
・リキッドタイプ(液体に近い)
・パウダータイプ(粉末上に近い)
個人的には、
肌をよりきれいに見せたいなら「リキッドタイプ」、
最低限のメイクでおさめたいなら「パウダータイプ」
を選ぶことをオススメします。
(ちなみにぼくは両方持っています。)
それぞれのタイプの特徴やメリット・デメリットを見てみましょう。
リキッドファンデのメリット・デメリット
リキッドファンデーションはパウダータイプにくらべて、濃淡をつけやすく、付け方やアイテムの組み合わせによっては薄めのメイクからちょっと濃いメイクまで幅広く対応できます。
少しメイクの専門用語を使うと、自然な仕上がりである「マットな仕上がり」から適度な光沢を出す「ツヤ肌」にもできます。
リキッドファンデーションは、一般的には油分が多めに含まれているので、乾燥肌~普通肌の方にオススメです。
ただ、最近では油分が少なめの商品も出ているので、オイリー肌の方でも選び方によっては重宝します。
ただ、リキッドタイプは「粉:油:水」の3つが混ざって作られています。
つまり、本来は交わることのない「水」と「油」を混ぜ合わせるために「界面活性剤」が含まれています。
それを考えると、敏感肌であったり、肌が弱い方には、界面活性剤が刺激になる恐れがあるので、個人的にはオススメできません。
(とはいっても、肌が弱い男性でもまったく問題なく使える場合もあるので、当事者が実際に使用してみないと判断できませんが…)
これを踏まえると、リキッドファンデーションのメリット・デメリットは以下のようになります。
✓ 油分が多めなので、乾燥肌~混合肌にオススメ
✓ マット~ツヤ肌まで幅広く対応
✓ 初心者には使いやすい
✓ 界面活性剤が肌に刺激になることがある
✓ 付け方を間違えるとテカリの原因になる
このような方にオススメ!
✓ 使いやすいものがいい!
✓ 乾燥肌~普通肌の男性!
✓ 適度にツヤを出したい!
パウダーファンデのメリット・デメリット
「パウダーファンデーション」は、とにかく「時短メイクしたい」という方にオススメです。
というのも、基本的に男女かかわらずメイクの仕上げは「フェイスパウダー」というものを使うのですが、パウダーファンデーションの場合は、これが不要になるので、トータルでみると”時短“になります。
ちなみに、先ほどご紹介したリキッドファンデーションの場合は、仕上げに「フェイスパウダー」を用いることでマットな仕上がりにしたり、ツヤを出したりなど調整します。
また、パウダータイプは低刺激なので、敏感肌や肌が弱い方でも安心して使用できます。
加えて、男性が気になる肌のテカリや皮脂によるくすみを防ぐ効果もあります。
場面としては、オフィスやフォーマルな場面にピッタリで、肌のトーンを均一にして、まとまり感を出したい方にオススメです。
ただ、リキッドタイプに比べてシミやシワ、毛穴などのカバー力は弱めなので注意しましょう。
メリット・デメリットは以下のとおりです。
✓ 低刺激なので敏感肌の方でも使いやすい
✓ 肌のくすみやテカリに効果的
✓ 肌のトーンを均一にして、まとまり感を出す
✓ 時短を重視したい方にピッタリ
✓ リキッドタイプに比べるとカバー力が弱い
✓ 粉浮きの恐れがあり
このような方にオススメ!
✓ 肌のくすみやテカリを抑えたい!
✓ 敏感肌・肌が弱い男性!
✓ 肌にまとまり感を出したい!
✓ なるべく手間をかけたくない!
【ニキビ・くまなどにアプローチ】
ピンポイントでカバーするコンシーラー
これは、個人的に必須のアイテムだと思います。
コンシーラーは、以下の肌トラブルをカバーするのにかなり効果があります。
●ニキビ
●ニキビ跡
●シワ
●目の下のクマ
●毛穴
●ほうれい線
コンシーラーでは、先ほどご紹介したファンデーションではカバーしきれないものをピンポイントでカバーします。
むしろ、ビジネスメンズメイクでは、コンシーラーを中心におこなっていくのでこれは購入が必須です。
ちなみにコンシーラーには、
●リキッド・筆タイプ
●スティック・ペンシルタイプ
●クリーム・パレットタイプ
の3つがあります。
顔のなかで笑ったときや食事するときなどに動きがない部分のシミやニキビには「スティックタイプ」、口周りなど動きが多い部位には「スティック・ペンシルタイプ」がオススメです。
ちなみに、クリーム・パレットも適度な固さとブレンドのしやすさがあるので、フェイスラインのシミやニキビ跡、目元のシワなどのカバーにオススメです。
このような方にオススメ!
✓ 隠したいシミやニキビ(跡)がある!
✓ ピンポイントでカバーしたい!
✓ クマを隠したい!
【敏感肌でも使える保護クリーム】
高機能ベースの「BBクリーム」
BBとは「プレミッシュ(傷んだ肌を) バルム(修復する)」の略称です。
「BBクリーム」は、元々は皮膚科でのピーリング治療後に肌の炎症を抑えて赤みをカバーしたり、UVケアとメイクをしなければならない患者向けにつくられたベースクリームです。
炎症効果のある「甘草エキス」や、ヤケドの修復効果のある「アラントイン」、保湿効果のある「シア脂」が入っているが特徴です。
※最近ではクリームやそれに近いファンデーションもBBクリームとされていることが多いです。
また、商品によって多少異なりますが、日焼け止め・化粧下地・ファンデーション・コンシーラーなどの機能がまとまっているので、時短でメイクを終えたい方にはオススメです。
カバー力も強いですが、これ単体だと、肌のテカリや光沢が気になるので、「BBクリーム→パウダーファンデーションorフェイスパウダー」の流れにすると、マット感が出て、自然な仕上がりになります。
また、カバーしきれない濃いシミやニキビ跡、クマなどピンポイントで気になる場合はコンシーラーを併用することもオススメします。
このような方にオススメ!
✓ 敏感肌・肌が弱い男性!
✓ 時短メイクしたい!
【肌色補正からベースまでカバー】
新世代ベースの「CCクリーム」
先ほどご紹介したBBクリームに続いて登場したのがCCクリームです。
CCとは
「Color Control(カラーコントロール=色補正のクリーム)」
「Complete Correction(コンプリートコレクション=完全な補正)」
「Combination Cream(コンビネーションクリーム=組み合わせクリーム)」
などメーカーによってその意味はさまざまです。
CCクリームの特徴は、高いスキンケア効果と「本人が本来もつ肌の色みを整えること」なので、BBクリームなどに比べてカバー力は弱めです。
ただ、素肌がきれいな方は化粧下地の代わりにCCクリームを塗って、上からフェイスパウダーorパウダーファンデーションをぬってあげると、薄くてナチュラルな仕上がりになります。
メリット・デメリットは以下のとおりです。
✓ スキンケア効果が高い
✓ ナチュラルなメイクにピッタリ
✓ カバー力が弱い
このような方にオススメ!
✓ 素肌がきれいな男性
✓ 薄めのメイクに仕上げたい男性
【ニキビ跡・くすみなどにアプローチ】
反対色で補正するコントロールカラー
「コントロールカラー」は、ニキビ跡や頬の赤み、クマや血行不良によるくすみなどに、そのトラブルとは反対の色を部分的にのせて補正するメイクアイテムです。
ただ、個人的には初心者の方は不要だと思います。
なので、まずはメイクをして、そのうち慣れてきたら、必要に応じてで十分です。
それよりかはコンシーラーを選びましょう。
【テカリやメイク崩れを防ぐ】
キメの整った肌にするフェイスパウダー
「フェイスパウダー」は、基本的にパウダーファンデーション以外のベースメイクアイテムを使用したときの仕上げに使うものです。
肌のテカリを抑えたり、メイク崩れを防ぎ、肌のキメを整える効果があるため、見た目もきれいになります。
そのため、肌のテカリやツヤをおさえたい男性には特にオススメです。
また、日中メイクが崩れた時に素早くカバーできるものなので、携帯用としてもっておくことをおすすめします。
ただ、パウダーファンデーションがある方はフェイスパウダーの代わりにもなるので、不要です。
このような方にオススメ!
✓ メイクの総仕上げとして整えたい!
✓ テカリやツヤを抑えたい!
【光の当たり方を利用!】
小顔などに見せるカラーパウダー
これは、顔の輪郭にコンプレックスをもっている方や顔をシュッと見せたいという方にはオススメです。
カラーパウダーはいろいろな表現があり、「ハイライト」「ローライト(シェーディング)」、「チーク」「ブロンザー」などとも言われます。
簡単に言うと、顔に立体感を出すアイテムで、光のあたり方を利用して、本来よりシュッとした輪郭に見せたり、鼻を高くしたり、彫りを深くしたりなどの効果があります。
例えば、Tゾーンにハイライトをのせて、鼻のワキにローライトを使用すると鼻が高くなります。
ただ、そのような悩みがない場合は特に不要です。
このような方にオススメ!
✓ 輪郭をシュッとしたい!
✓ 鼻を高く見せたい!
✓ 彫りを濃くしたい!
【ツヤ・マット感・カバー力から見る!】
オススメの3つの組み合わせ
ここでは、上でご紹介したアイテムのおすすめの組み合わせ方法をご紹介します。
組み合わせは今回は以下の4つの基準をもとにご紹介します。
①きちんとした印象を与えたい男性
②時短メイクで肌全体をきれいにしたい男性
③ピンポイントでカバーしたい男性
では、それぞれについて見ていきましょう。
①きちんとした印象を与えたい男性
【順番】
①化粧下地
②リキッドファンデーション
③コンシーラー
④フェイスパウダー
こんな方にオススメ!
・きちんとした印象を与えたい人
・ツヤ感を適度に出したい人
・肌全体をきれいに見せたい人
②時短メイクで肌全体をきれいにしたい男性
【順番】
①BBクリーム
(②コンシーラー)
③フェイスパウダー
※()は省略可
こんな方にオススメ!
・はやくメイクを終わらせたい人
・肌全体をきれいに見せたい人
・敏感肌や肌が弱い人
③ピンポイントでカバーしたい男性
【順番】
①コンシーラー
②フェイスパウダー
こんな方にオススメ!
・時短でメイクしたい人
・シミやニキビ(跡)などピンポイントでカバーしたい人
さいごに
ここまで、メンズビジネスメイクに必要なものをご紹介してきました。
基本的にメンズビジネスメイクはここまでご紹介したメイクアイテムがあれば十分できます。
そのため、メンズビジネスメイクを初めたい方はここまでご紹介したアイテムを2~3つ選び、実践してみましょう!