薄毛・AGA

【薄毛とお酒】「量・種類」がポイント!ビールなど糖質の多い酒は注意。

「お酒は薄毛によくないの?」

「お酒と薄毛に科学的な関係はあるの?」

日々、接待やストレス解消のために、お酒を飲んだり、寝酒したりする男性は多いと思います。

お酒が薄毛に悪影響を与える科学的な根拠は現在のところありません。

また、飲む量や種類にもよりますが、アルコール自体は血流をよくするので、髪にも栄養が届きやすくなり、薄毛にプラスの効果をもたらすともいえます。

そのため、適量なら問題ありません。

ただ、お酒を飲むときには、「量」と「種類」です。

多量のお酒を飲む習慣があったり、糖質の多いビールなどを飲みすぎたりすると、糖質過多になり、肝臓の機能が低下し、栄養が行き届きにくくもなります。

そういった意味で「多量のお酒」は薄毛にも体にもよくありません。

そのため、日々の接待やストレス解消を含めて、上手にお酒を付き合っていくことが大切です。

そこで、今回は薄毛を気にしている方に向けて、お酒の量や種類などのポイントについてわかりやすく解説していきます。

また、この記事は以下の医師によって監修されています。

【この記事の監修医師】プレシャスクリニック自由が丘 院長
清水 祐紀(しみず ゆうき)

1984年昭和大学医学部を卒業。その後、形成外科名門である昭和大学医学部形成外科で形成外科専門医を取得。日立総合病院で、形成外科医長を歴任後、1995年昭和大学病院形成外科病棟医長、医局長を経て、1998年より講師、2005年に准教授に就任。2017年4月、プレシャスクリック自由が丘の院長に就任。

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【薄毛を気にしているなら…】
お酒を飲むときの3つのポイント

薄毛を気にしている方で、お酒とじょうずに付き合いたいと考えている方は、以下の2つのポイントをしっかりと押さえるようにしましょう。

①適量(基準の表あり)に抑える

②糖質の低いお酒にする

③おつまみの量・種類

お酒を飲むときには、この2つのポイントをしっかりと踏まえるようにしましょう。

では、それぞれのポイントについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

①適量(基準の表あり)に抑える

まず、一番気をつけるべきはお酒の「量」です。

飲み過ぎは、髪の毛だけでなく、どうしても肝臓に大きな負担をかけます。

肝臓は、体の各組織で必要とされる栄養素を下準備し、送り出す役割のある大切な臓器です。

(いわば、体内における「栄養の工場」兼「配送センター」です。)

そして、大量にアルコールを摂取すると、それを分解するために肝臓はたくさん働かなければなりません。

それが毎日だと、まさにブラック企業なみの労働を肝臓はさせられることになります

そうすると、当然、肝臓の機能(労働力)は少しずつすり減っていき、その結果、髪に十分な栄養が届かないことになります。

また、肝臓は、ほかにも、免疫たんぱく質をつくったり、有害物質の解毒をしたりなど、重要な働きを担っています。

ただ、その中でも特に大事なのが、髪の成長に大きな手助けをする「成長ホルモン」の働きさを支えていることです。

成長ホルモンは、睡眠や運動によって分泌されますが、この成長ホルモンがより放出されることで、髪の毛を太く丈夫にすることができます。

ただ、多量の飲酒によって肝臓の機能が低下すると、成長ホルモンの働きに悪影響が出て、結果的に髪の毛の成長を阻害する危険があります。

このことからも、多量のお酒は髪の毛、そして健康にもよくないのです。

「でも、適量ってどのくらい?」

と思いますよね…。

適量は、お酒の種類によっても変わってきます。

厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21*」によると、「節度ある適度な飲酒量」は、純アルコールで1日当たり平均約20g程度とされています。

(一般的に女性は、男性に比べてアルコール分解速度が遅いため、男性の1/2~2/3程度の飲酒が適当であると考えられています)

これをもとに、代表的なお酒の種類の適量を以下の表にまとめました。

ビール 中瓶1本(500ml)
日本酒 1合(180ml)
ウイスキー ダブル1杯(60ml)
焼酎(25度) グラス1/2杯(100ml)
ワイン グラス2杯弱(200ml)
チューハイ(7%) 缶1本(350ml)

もし、他のお酒の適量の計算をしたい場合は、以下の式に当てはめて、求めてみましょう。

お酒の量(ml) × アルコール度数/100 ×0.8(アルコールの比重)

= 純アルコール量(g)

もちろん、厳密に計算して、合わせる必要はありませんが、しっかりと目安をあらかじめ知っておくことで、お酒の量を調整することができます。

そのため、お酒による薄毛への影響が不安な方は、ご自身がよく飲むお酒の「適量」を把握しておくようにしましょう。

②糖質の低いお酒にする

もうひとつ気をつけるべきは、お酒の「種類」です。

ポイントは、

「糖質の低いお酒を選ぶこと」

です。

糖質の多いお酒の代表例は、「ビール」や「日本酒」で、これらを多量に飲むと“糖化()”が起きる危険があります。

※糖化:多量の糖質を摂取して、体内のたんぱく質と余った糖が結びつくこと。

糖化も、初期であれば、糖の濃度が下がっていくことで、もとのたんぱく質に戻りますが、そのまま糖が増え続けると悪玉物質が大量に作られて、AGE(終末糖化産物)というものになってしまいます。

(実は、これこそ”老化”のもとで、AGEは「戻れない老化」なのです。)

ちなみに、髪の毛の約8割はたんぱく質でできています。

そのため、髪はAGEの影響を受けやすく、頭皮にAGEが蓄積すると、太くて丈夫な髪の毛を生み出すことができなくなります。

また、AGEは、以下のような病気にもつながる危険があります。

◯糖尿病合併症

◯骨粗鬆症

◯心臓病

◯ED(勃起不全)

加えて、メタボリックシンドロームなどを招く可能性も…。

そのため、糖化は薄毛だけでなく、健康にも大きな危険を及ぼすリスクがあるのです。

このことを踏まえて、お酒を飲む場合は、なるべく「低糖質のお酒」を選ぶことが大切です。

低糖質のお酒には「ウイスキー」や「焼酎」などがあります。

また、ワインなどは、“体内のサビ”とも言われる「活性酸素」に対抗する”抗酸化作用”もあるので、グラスに1~2杯ならOKです。

(先ほどの適量のグラフをもう一度載せておきますね!)

ビール 中瓶1本(500ml)
日本酒 1合(180ml)
ウイスキー ダブル1杯(60ml)
焼酎(25度) グラス1/2杯(100ml)
ワイン グラス2杯弱(200ml)
チューハイ(7%) 缶1本(350ml)

③おつまみの量・種類

さいごに気をつけたいのが、お酒に欠かせない相棒「おつまみ」。

ビール+フライドポテトなど、

「糖質」+「脂質」

の組み合わせはNGです。

また、これらの組み合わせは、代謝に必要な栄養が少ないので、できれば避けるようにしましょう。

おすすめは、チーズや豆腐など「たんぱく質」が摂れるもの、あとは、海藻などの加えたサラダなどがおすすめです。

【お酒の飲み方も大事!】
正しいお酒の飲み方とコツ

上記の2点に加えて、「正しいお酒の飲み方」もしっかりと理解しておくと、お酒と上手に付き合うことができます。

お酒は、同じ飲酒量でも、飲み方を間違えたり、その日の体調やコンディションが割と、体にもたらす影響が変わってしまいます。

そのため、お酒を飲むときには以下のポイントを意識することをおすすめします。

①空腹の状態(すきっ腹)で飲まない

②食事と一緒にゆっくり嗜む

③週2日の休肝日をつくる

④アルコール度数の高いお酒は薄める

①空腹の状態(すきっ腹)で飲まない

まずは、すきっ腹で飲まないようにしましょう。

空腹時は胃が空っぽのため、お酒を飲むとあっという間にアルコールが吸収され、悪酔いの原因にもなります。

また、胃壁を守るものがないため、強いお酒は胃の粘膜に直接ダメージを与えてしまいます。

そのため、すきっ腹でお酒を飲むのは控えましょう。

②食事と一緒にゆっくり嗜む

お酒を飲む人の中には、「飲みながら食事を取らない」という方も多いですよね。

ただ、これもNGです。

食べ物なしで、お酒だけ飲むと体を壊してしまう原因になります。

また、たんぱく質など髪の毛に必要な栄養素を含んだ食事といっしょの適量のお酒をゆっくり飲むことで、飲み過ぎの予防にもなります。

③週2日の休肝日をつくる

毎日お酒を飲むと、肝臓に負担をかけてしまいます。

また、毎日肝臓に働かせると、薄毛にも体にもよくないことは先ほどお伝えしました。

そのため、週に2日程度の休肝日を作り、肝臓を休ませるようにしましょう。

④アルコール度数の高いお酒は薄める

ウイスキーや焼酎などのアルコール度数の高いお酒は、胃腸への刺激が強く、かつ、酔いが回りやすいため、肝臓への負担が大きいです。

そのため、ロックではなく、水などで薄めて、ゆっくり嗜むようにしましょう。

また、チェイサー()は口の中をすっきりさせるだけでなく、アルコールによる胃への刺激を和らげる効果もあるので、取り入れてみるようにしましょう。

※アルコール度数の高い酒を飲むとき、口直しに飲む水のこと。

【寝酒はなるべく控えるべき!】
寝酒は控える、飲むなら少量で。

「寝る前にお酒を飲むと、よく眠れる…」

という方はけっこう多いですよね。

ただ、薄毛の点から言うと、寝酒はあまりおすすめできません。

私も人に偉そうなことを言える立場ではないほど、寝酒が習慣化していました…。

いきなりやめるのはむずかしいので、寝酒が習慣になっていて、そのほうが良く眠れるという方は、缶1本など少量に抑えましょう。

寝る前にあまりお酒を飲みすぎると、肝臓に負担がかかってしまい、さまざまなリスクをもたらします。

また、お酒は髪の毛の成長に重要な栄養素のひとつ「ビタミンB群」を最も消耗します。

そして、ビタミンB群が不足すると、「睡眠の質の低下」がもたらされ、「成長ホルモン」の分泌などに支障をもたらします。

また、多量のお酒のせいで肝臓の機能が低下すると、成長ホルモンの働き自体を細胞に伝える物質「IGF-1(インスリン様成長因子)」をつくる機能も低下します。

そのため、成長ホルモンをより多く分泌させるためにも、寝酒は極力控えること、飲むにしても少量に抑えることをおすすめします。

【締めのラーメンはかなり危険!】
「締めのラーメン」は”糖化”を招く…。

夜にお酒を飲んだ後の定番「締めのラーメン」は、“髪の毛には最悪のメニュー”とも言えます。

(なんとなく、健康にも髪の毛にも悪そうと気づきながらも、やめられない方が多いですよね…、すご~くわかります。)

ただ、このような“糖質過多の食事”は薄毛を引き起こす原因になります…。

また、「なぜ、糖質過多の食事が悪いか」というと髪の毛の成長に必要なビタミンやミネラルといった、大切な要素がほとんど含まれていないからです。

※『消化』『分解』『結合』など生命を維持するために体の中で起こる化学反応のこと。

さらに、糖質過多の食事は、薄毛だけでなく、メタボや糖尿病、高血圧なども引き起こすリスクがあるので、より慎重になる必要があります。

ちなみに、糖質とは、いわゆる「炭水化物」のことです。

正確には、

「炭水化物=糖質+食物繊維」

です。

ちなみに、“食物繊維”は健康に良いので、むしろ意識してたくさん摂ることが大切です。

問題は「糖質」です。

糖質は、「白米・パン・麺類」などの”主食となるもの”、あとは、甘いもの・スナックなどに多く含まれる栄養素です。

これを必要異常に摂りすぎてしまうと、糖が体中に余って、体内のタンパク質と結合します。

(先ほどお伝えした「糖化」ですね。)

糖化は体のいたるところで起きます。

そして、糖化は先ほどお伝えした以外にも、以下のような悪影響をもたらすリスクがあります。

細胞の働きを鈍らせる

細胞を老化させる

ヘアサイクルの乱れにつながる

このように、髪の毛を作る「毛包幹細胞」や「毛母細胞」といった細胞の働きを鈍らせ、老化させることにつながります。

また、髪の毛が成長する「ヘアサイクル(毛周期)」を乱れさせ、薄毛の進行にアクセルをかけるリスクもあります。

さらに、先ほどもお伝えしたように、これらの糖質過多の食事を続けると、内蔵脂肪が増加して代謝が下がり、髪の成長に重要な成長ホルモンの働きを鈍くさせます。

ただ、それが習慣化すると、偏った食事になり、髪の毛に必要な栄養素が不足することは間違いありません。

そのため、髪の毛に必要な栄養素をしっかりと理解して、バランス良く摂取することは薄毛を改善するためには大切になってくるのです!

ちなみみ、薄毛と食事の関係や、薄毛の改善に効果的な栄養素などについては、以下の記事で詳しく解説しているので、日々の食事が偏っているなと感じる方は、必ずチェックしてみてくださいね!

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