薄毛・AGA

【薄毛・AGAは植毛がベスト?】自毛植毛の手術内容や費用を解説!

「植毛って効果があるの?」

「植毛したいけど、どのくらいの費用がかかるのかな?」

男性の薄毛・AGA治療のひとつに「自毛植毛」があります。

自毛植毛は、手術代が高価になりやすいですが、フィナステリドなどの内服薬やミノキシジルなどの外用育毛剤に比べて即効性がある治療法です。

また、確実性も高く、見た目の変化も実感しやすいです。

そこで、今回は自毛植毛の効果やリスク、メリット・デメリットなどについてもわかりやすく解説していきます。

そのため、植毛がどんなものか詳しく知りたい方や検討している方はチェックしてみてくださいね!

また、この記事は以下の医師によって監修されています。

【この記事の監修医師】プレシャスクリニック自由が丘 院長
清水 祐紀(しみず ゆうき)

1984年昭和大学医学部を卒業。その後、形成外科名門である昭和大学医学部形成外科で形成外科専門医を取得。日立総合病院で、形成外科医長を歴任後、1995年昭和大学病院形成外科病棟医長、医局長を経て、1998年より講師、2005年に准教授に就任。2017年4月、プレシャスクリック自由が丘の院長に就任。

プレシャスクリニック自由が丘公式HPはこちら

【自毛植毛には主に2種類!】
自毛植毛の手術内容と効果を解説!

フィナステリド(内服薬)やミノキシジル(育毛剤)などの薬剤治療で満足できない人に対して推奨される治療が「自毛植毛」です。

自毛植毛は、自分の毛を移植するので”拒絶反応“が起こる心配がなく、安全性が高い治療とされています。

(自分から自分へ臓器移植するイメージに近いです。)

ちなみに、自毛植毛は日本皮膚科学会男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」でも推奨度Bの治療法となっています。

また、自毛植毛は現在世界で広く用いられている植毛方法で、アメリカでも50年以上の歴史がありますが、元々は日本が先を走っていた技術で、昭和初期にはヤケドなどの障害で髪の毛を失った患者さんに対しておこなわれていた治療でもあります。

(自毛植毛はとても細かな作業なので、手先が器用な日本人に適した手術と言われています。)

AGAは、主に頭頂部や前頭部の髪の毛が薄くなることがほとんどです。

そこで、自毛植毛では、髪の毛が残っている後頭部()から髪の毛が薄くなった前頭部や頭頂部に毛包ごと移植する方法になります。

※具体的には大後頭隆起(後頭部中央の頭蓋骨の突起部分)で、医学的にも男性ホルモンの影響を受けにくい場所であることがわかっています。

また、毛包の採取には大きく分けて以下の2つの方法があります。

毛包単位移植法(FUT法)

毛包単位採取法(FUE法)

では、それぞれの方法について、もう少し詳しく見ていきましょう。

✓ 毛包単位移植法(FUT法)

FUT法では、後頭部の頭皮を細く、帯状に切り取って、頭頂部など薄毛の部分に植毛する手法です。

(ストリップ法とも言います。)

まず、帯状に採取した頭皮を毛包が一列になるように薄くスライスします。

この状態から毛包単位()に1本毛、2本毛と株分けして、患者さんの頭皮に植え込んでいきます。

※毛髪は1つの毛包から1本だけ生えているものから、2~4本まとまって生えているものまでさまざまです。この束のことを「毛包単位」といいます。

ただ、頭皮を切り取った部分は縫合するので、線状の傷痕が残ります。

その後、極小のメス「マイクロブレード」や植毛針で、頭皮のほうに穴をあけます。

(このとき、植えたい部分によってデザインし、サイズを調整して穴をあけていきます。)

穴あけ作業が終了後、ピンセットで毛包を植え込んでいきます。

また、これとは別に、穴あけと毛包の挿入が同時にできる手動式の植毛器を用いる方法もあり、繊細な仕上がりを期待できます。

FUTのメリット・デメリットは以下のとおりです。

毛根の切断率が低く、定着率が高い!

生涯に採取できるドナー株数はFUEより多い!

広範囲・高密度の薄毛の植毛ができる!

費用はFUEよりリーズナブルになっている!

メスで頭皮を切りとる必要がある

線状の縫合痕が1本だけ残る(植毛1~3回まで)

頭皮が硬い男性は採取できるドナー株が限られる

✓ 毛包単位採取法(FUE法)

FUE法では、円筒形のメスで毛包をくり抜く方法です。

FUT法とちがって、1箇所から密集して取らずに飛び飛びに採取するため、傷痕がバラけて目立たないというメリットがあります。

ただ、いずれにしても細かな作業が必要なので、しっかりとした医師のもとでおこなってもらうようにしましょう。

ちなみに、植え込んだ毛包は、1週間~10日ほどで、かなりの強度でくっつきます。

また、毛包がうまくくっつくことで、毛が抜けても数カ月後には次の成長期に入り、新しい毛を再生産する健康なヘアサイクルに入ります。

ただ、移植をしない部分は薄毛が進行するので、ケースによっては薬剤を併用することもおすすめです。

加えて、最近では、電動式の円筒形メスが普及しています。

さらに、最近では毛包の場所だけでなく、毛根の皮下での角度をコンピュータが推定して、傷つけないように採取できるロボットも実用化されてきています。

FUEのメリット・デメリットは以下のとおりです。

メスで頭皮を切らない!

眉毛・ヒゲなど狭い範囲の植毛に適している!

FUEに比べて傷痕が目立たない!

FUT縫合痕を修正したい場合に適している!

手術後の痛みが軽いので安心

生涯に採取できるドナー株数はFUTより少ない

点状の傷痕がドナー採取株数と同数残る

費用はFUTより高額である
→広範囲の薄毛には向いていない

【どのくらいで効果がでるの?】
数カ月後には髪を再生産してくれる!

自毛植毛の魅力のひとつに「即効性」があります。

ただ、これは毛包を移植して、数日~数週間で髪の毛がフサフサになるというものではありません。

基本的に、自毛植毛の手術で一旦接着した毛包は3日くらいで周囲の頭皮から栄養が入り、微小な血管も再生が始まります。

そして、1週間~10日ほどで、かなりの強度まで生着し、再び体の一部に戻ります。

その一方で、やっとのことでくっついた段階なので、十分な栄養が移植された毛包に届いていない場所もあるはずです。

そのため、生着した毛包から生えてくる毛は一旦脱落する現象も起こります。

こうした理由で、植毛した毛包の毛の90%は一度毛が抜けてしまいます。

ですが、心配はいりません。

毛包がしっかりと生きて残っていさえすれば、数カ月後には次の成長に入り、新しい毛を再生産してくれます。

また、正しい技術を持ったクリニックなどで手術を受けることで、90%以上の毛は生着します。

そして、抜けないでそのまま成長する毛が10%、その後、3ヶ月から半年で再生する毛があります。

さらに、それらの毛が太くなってくるので、1年後には立派な自毛植毛が完成します。

(フィナステリドなどの内服薬などは最低でも1年程度の継続が必要とされているので、それと比べると即効性があると言えます。)

【自毛植毛の費用は高額!?】
目安の相場は「50万~150万」

自毛植毛の治療費用は、基本的に以下のようになっています。

手術費自毛植毛費(ドナー移植株数による)+消費税

手術費」は、クリニックによって誤差がありますが、だいたい20万円前後でおさまることが多いです。

自毛植毛費」に関しては、先ほど解説した毛包単位の株数によって値段が変わってきます。

毛包単位採取法(FUE法) は毛包単位移植法(FUT法)の株単価より高いことが多く、1株900円前後となっています。

一方、FUT法では、株単価600円前後であることが多いです。

※クリニックなどによって費用に差が見られるので、注意しましょう。

手術前には感染症チェックのために血液検査が必要になります。

(手術後に検査費のみ返金してくれるクリニック(医療機関)もあります。)

また、基本的には保険適応ではなく「自由診療」となっています。

あくまでも目安ですが、生え際の薄毛治療の場合、500株の植毛をおこなうとすると、FUE法では65万円前後、FUT法では50万円程度におさまります。

前頭部の薄毛治療の場合、1000株の植毛をおこなうとすると、FUE法では110万円前後、FUT法では80万円程度におさまります。

頭頂部など含めて広い範囲の薄毛治療の場合、1500株の植毛をおこなうとすると、FUE法では155万円前後、FUT法では110万円程度におさることが多いです。

※繰り返しになりますが、あくまでも目安なので、必ず費用に関してはカウンセリングなどのときに確認するようにしましょう。

【自毛植毛だけでは不十分?】
内服薬や育毛剤との併用がベスト!

男性の薄毛・AGA治療は、自毛植毛だけ完璧に治ると思ったらいけません。

なぜなら、AGAは進行性の病気のため、植毛した毛は問題なくても、植毛していない領域でどんどん進み、薄毛になるリスクを秘めているからです。

そのため、一度植毛をして復活したと思って放置しても、また違う部分が薄毛になるということです…。

このことを踏まえると、植毛後も「ミノキシジルローション(育毛剤)」や「フィナステリド(内服薬)」などを併用して、薄毛の進行を遅らせることが必要になります。

そうすることで、植毛後に再び薄毛が目立つことを防ぐことができます。

さらに、この薬剤治療だけで十分に効果が得られない場合は、低出力レーザーや赤色LEDによる育毛を併用するのもおすすめです。

(LEDのによる治療は一定の育毛効果があり、副作用もなく安全性が高いことも実証されています。)

さいごに

ここまで、自毛植毛の詳細やリスク、メリット・デメリットなどについて解説してきました。

薄毛が過度に進行していない場合、通常は「ミノキシジルローション(育毛剤)」や「フィナステリド(内服薬)」などによる治療から始められる方が多いです。

そして、これらの薬剤治療で満足のいく効果が得られない場合、さいごの選択肢として「自毛植毛」を始める方がいます。

そのため、薄毛がまだ初期段階の方は、まずは薬剤治療が始めてみるのもおすすめです。

ですが、最終手段として、「自毛植毛」があることを知っておくことは、心の余裕のためにも大切です。

ですので、ぜひ今回の植毛を踏まえて、治療方法を検討してみてくださいね!