薄毛・AGA

【赤色LEDは育毛を促す!】LEDによるAGA治療の効果を徹底解説!

最近のAGA治療の現場では、LEDの光を照射し、育毛を促す治療が始まっています。

LEDによるAGA治療は、「赤色ナローバンドLED」が発毛を促進していることが科学的に解明されたことをきっかけに新しい治療法として注目されてます。

そこで、今回は、LEDのAGAへの有効性を示した研究・エビデンス他のAGA治療と比較したときの効果について、わかりやすく解説します。

そのため、LEDによるAGA治療の効果を詳しく知りたい方や検討している方は、参考にしてみてくださいね!

また、この記事は以下の医師によって監修されています。

【この記事の監修医師】プレシャスクリニック自由が丘 院長
清水 祐紀(しみず ゆうき)

1984年昭和大学医学部を卒業。その後、形成外科名門である昭和大学医学部形成外科で形成外科専門医を取得。日立総合病院で、形成外科医長を歴任後、1995年昭和大学病院形成外科病棟医長、医局長を経て、1998年より講師、2005年に准教授に就任。2017年4月、プレシャスクリック自由が丘の院長に就任。

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【赤色LEDに育毛効果がある!】
「赤色ナローバンドLED」の効果に関する研究

LED治療を使った光治療は、以前から、傷を治したり、皮膚の色素沈着を取り除いたりなど一定の効果があるとされ、皮膚科の治療で用いられていました。

そのLEDが育毛にいいことを発見したのが、大阪にある美容クリニックミニョンベルクリニック」院長の小笠原正弘先生です。

それがきっかけで、小笠原正弘先生と心斎橋いぬい皮フ科院長の乾重樹先生が共同研究という形で、LEDの育毛効果を確かめる実験がおこなわれました。

波長の長い赤色LEDに育毛効果あり!

LEDは使用する化合物に寄って発する光が異なります。

主に使用される化合物は以下の5つです。

■Ga(ガリウム)

■N(窒素)

■In(インジウム)

■Al(アルミニウム)

■P(リン)

これらによって、LEDには

青色(波長:450nm前後)

緑色(波長:520nm前後)

赤色(波長:660nm前後)

3原色があります。

そのなかで、育毛に注目されたのが、ナローバンド(幅の狭い)の赤色LEDです。

これは、波長の長さに理由があります。

髪の毛の成長には、”毛乳頭細胞“という細胞の働きが必要不可欠です。

そして、この毛乳頭細胞は皮膚の下の比較的深いところにあるので、そこまで光を届かせるには3原色のなかで最も波長の長い赤色光が注目されました。

【マウスを用いた実験】
赤色LEDの照射で毛が早く生えることを発見!

赤色LEDの育毛効果を明らかにするまえに、マウスを用いた実験が実施されました。

毛髪は以下のように「成長期」「退行期」「休止期」という一定のサイクルがあり、このヘアサイクルを通して毛が成長したり、抜けたりしています。

そこで、まずヘアサイクルが休止期に入っている複数のマウスの毛を剃って、

赤色ナローバンドLEDの光を照射するグループ

照射しないグループ

の2つに分けて実験しました。

もし、赤色LEDに効果があれば、休止期から成長期への進行が速くなり、早い段階で毛が生えてくるはずです。

そのような仮説を立てた上で、2~3日おきに週に3回ほど照射を続けました。

すると、当初の2週間では、さほど目立った変化はありませんでしたが、それ以降、目に見えて効果が現れてきたのです。

※LED照射郡でday18、22において有意に毛成長が促進されたようす。

ちなみに、休止期に入っているときのマウスの皮膚は白く、毛が生え始めると黒くなってきます。

実験では、赤色LEDを当てたマウスが黒部分が増え、当てていないマウスは白いままでした。

黒くなった部分の面積を測ってみると、赤色LEDは効果があると断定できる程度に毛が成長いたため、赤色LEDに一定の育毛効果があることが明らかになりました。

【どうして育毛効果があるの?】
赤色LEDは”発毛物質”の濃度を上昇!

赤色LEDが毛の成長を促す要因を明らかにするために、培養したヒト毛乳頭細胞に赤色LEDを照射する実験をおこないました。

具体的な方法としては、照射後の細胞からRNA(リボ核酸)を抽出し、その増減を調べました。

その結果、毛の成長を促す複数の物質()の濃度が上がっていることがわかりました。

※毛の成長を促す物質

HGF:成長期を長くする

Leptin:成長期を誘導する

VEGF-A:毛の再生を早め、毛包を大きくする

つまり、赤色LEDは毛乳頭細胞を刺激し、毛を増殖させる物質の分泌を促すことで成長が早まると考えられます。

【気になる赤色LED治療の効果は?】
内服薬や育毛剤との併用がベスト!

一定の育毛効果が科学的に実証された、「赤色ナローバンドLED」ですが、現在の技術では、それだけで劇的な育毛効果を期待することはむずかしいです。

残念ながら、まだ、従来の治療薬である「フィナステリド(内服薬)」や「ミノキシジル(外用育毛剤)」ほとの効果はないとされています。

ですが、これらと併用して使うことで、効果が高まると考えられています。

また、AGA治療に用いられる赤色LEDは、穏やかな熱エネルギーですので、日焼けや火傷などの心配はなく、頭皮にダメージは起こりません。

(ただ、温熱効果による頭皮の痒みなどが出る可能性があります。)

そのため、副作用の関係で薬剤を使えない患者さんに使用することができるのも魅力のひとつです。

ちなみに、LEDおよび低出力レーザーによる治療は日本皮膚科学会男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」でも推奨度Bの治療法となっています。

【疑問や不安を解決!】
LED治療に関するよくある質問

ここでは、LED治療についてのよくある質問について解説します。

Q.プロペシア(フィナステリド)と併用できますか?

はい、可能です。

プロペシアの併用はこれらの治療効果にプラスになると考えられています。

また、プロペシアを服用していて、効果が上がらなくなっている方に併用することも推奨されています。

Q. 植毛やHARG治療()と併用はできますか?

はい、併用できます。

植毛手術後は1週間程度あけた方が良いでしょう。

HARG治療()とは同時に治療ができます。

※その毛包に対し毛髪再生に有効な「成長因子」に各種ビタミン製剤などの栄養剤を配合し、頭皮に直接届ける治療法です。 医療機関でしか取り扱えません。

Q.帽子はかぶれますか?

帽子は普通にかぶれます。

Q.かつらは付けて大丈夫ですか?

種類にもよりますが、すぐ着脱できるタイプのかつらは付けて来ても問題ありません。

治療後はかつらを付けて帰ることができます。

さいごに

LED治療は、痛みなどもなく、副作用もないため、安全性の高い治療のひとつです。

一定の効果が実証されていますが、まだ研究段階でもあります。

また、レーザーとちがってLEDはかなり小型化することも可能で、すでに小型の装置を導入しているクリニックもあります。

そのため、この先もし懐中電灯なみのサイズの器具が開発されれば、将来的には自宅で毎日照射しながらテレビを見たり、読書をする日がくるかもしれません。

そのため、従来のフィナステリドやミノキシジルなどによる治療をしっかりと受けつつも、赤色LEDによる育毛治療に注目していきましょう。