薄毛・AGA

【20代~30代の男性必見!】薄毛・AGAに効果的な5つの治療法

「AGAの治療方法ってどんなものがあるの?」

「効果が高い薄毛の治療ってなに?」

現在では、AGAにおける治療法について、さまざまな情報が乱立しています。

なかには、エビデンスがまったくないものもあったりして、混乱している方も少なくないと思います。

また、「AGA体験記」など薄毛やAGAで悩んでいる方が毎日の記録を記録したブログなどもありますが、AGAは遺伝が関係してくる分、個人差があります。

そのため、他の方がある方法を実践してうまくいったとしても、それがあなたに適用できるかはまったく別問題です。

ですが、もし高いお金を払って治療を受けるのであれば、なるべく科学的に効果のある治療を受けたいですよね…。

そこで、今回は、男性の薄毛・AGAの治療方法について、臨床試験などで効果が示されている主要なもの~最新のものまで、それぞれのメリット・デメリットを踏まえて解説します。

また、この記事は以下の医師によって監修されています。

【この記事の監修医師】プレシャスクリニック自由が丘 院長
清水 祐紀(しみず ゆうき)

1984年昭和大学医学部を卒業。その後、形成外科名門である昭和大学医学部形成外科で形成外科専門医を取得。日立総合病院で、形成外科医長を歴任後、1995年昭和大学病院形成外科病棟医長、医局長を経て、1998年より講師、2005年に准教授に就任。2017年4月、プレシャスクリック自由が丘の院長に就任。

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【治療方法の前に知っておくべきこと】
男性の薄毛・AGAのメカニズムと原因

薄毛・AGA治療を適切に選ぶためには、その原因や薄毛になるメカニズムを簡単に理解しておく必要があります。

そこで、治療法の前に、まずはこれらの点について、わかりやすく、サラッと解説します。

男性の薄毛はほとんどの場合、「AGA(男性型脱毛症)」と言われています。

また、さまざまな研究からAGAの原因は「遺伝」と「男性ホルモン」の2つだと言われています。

(一般的に言われている「毛穴詰まり」「帽子などによる蒸れ」などは関係ないのです…)

そして、後ほどご紹介する治療方法を理解する上で特に注目すべきは「男性ホルモン」と薄毛・AGAの関係です。

男性ホルモンは髪の毛を薄くする一方で、体毛やヒゲを濃くすることにもかかわっています。

(どうして髪の毛を薄くする働きがあるのか、怒りを覚えますよね…。)

つまり、男性ホルモンは部位によって働き方がちがうのです。

また、毛髪は以下のように「成長期」「退行期」「休止期」という一定のサイクルを通して、毛が成長したり、抜けたりしています。

そして、男性ホルモンは、この毛髪の周期と成長を阻害することがわかってきました。

ちなみに毛髪の1本1本は以下の図のようになっており、それぞれ「毛母細胞」と「毛乳頭」というものがあります。

そして、髪の毛はこの2つの細胞が相互作用することで成長します。

そこに深くかかわってくるのが、男性ホルモンの一種である「テストステロン()」という物質です。

※テストステロンは比較的弱い男性ホルモンです。

このテストステロンが血液を巡って毛乳頭の細胞の中に入ると、「5α還元酵素()」によって「ジヒドロテストステロン(以下、DHT)」という強力なホルモンに変化します。

そして、この「5α還元酵素」にはⅠ型とⅡ型があり、薄毛やAGAに関わるのはⅡ型とわかっています。

つまり、「Ⅱ型5α還元酵素」へのアプローチがAGA治療を理解する上で重要になります。

(この点をしっかりと押さえください!)

その後、そのDHTが細胞内ですぐに特定の受容体()と結合すると、髪の毛の発育を抑制するシグナルが出され、薄毛につながっていきます。

※特定の受容体とは「アンドロゲン受容体」のことです。

ちなみに、最初に「遺伝」が影響することをお伝えしましたが、その遺伝はこの受容体とかかわっていることが明らかになっています。

(ただ、どんな仕組みになっているかはまだ明らかになっていません。)

では、男性の薄毛やAGAのメカニズムがわかったところで、さっそく本題について見ていきましょう。

【薄毛・AGAにはどんな治療があるの?】
薄毛・AGAにおける5つの主な治療法

薄毛・AGAの治療法はさまざまなものがあります。

また、AGAに限らず、治療は「安全性が高く」「手間が少なく」「安価である」ことが一番です。

そのため、以下では、日本皮膚科学会男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」やその他の臨床試験・研究を踏まえて、AGAや薄毛治療の方法を解説しますが、その効果やメリット・デメリットを比較した上で、どれいいかをしっかりと検討してみてくださいね!

男性の薄毛・AGA治療は大きく分けて以下の5つになります。

内服薬(「フィナステリド」など)

外用育毛剤(「ミノキシジル」など)

自毛植毛

LEDおよび低出力レーザーによる治療

かつら・ウィッグによるAGA治療

①②の治療が精神的にも費用的にも始めやすくなっています。

また、自毛植毛に関しては薄毛の進行度や部位によりますが、だいたい50万~150万の間におさまることが多く、高い治療費が必要になります。

そのため、個人的には、まずは薬局で購入できる外用育毛剤、それに満足できなければ内服薬、それでも効果を得られない場合は自毛植毛と進むのがいいと思います。

ただ、薬剤に即効性はないので、少なくとも1年は継続することが大切です。

そのため、1年継続してみて、満足する効果が得られなければ、自毛植毛などの手術を検討するといいと思います。

では、ここまでを踏まえて、それぞれの治療の詳細や効果、メリット・デメリットなどについて見ていきましょう。

【男の薄毛・AGA治療方法①】
内服薬の効果とメリット・デメリット

まず1つ目は内服薬、いわば「飲む育毛剤」です。

内服薬には今現在、以下の2つの種類があります。

フィナステリド(プロペシア)

デュタステリド

では、それぞれの内服薬の特徴について、もう少し詳しく見ていきましょう。

フィナステリド(プロペシア)

AGA治療でも推奨されている内服薬のひとつで、「プロペシア」という商品名で販売されています。

また、日本皮膚科学会男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」でも推奨度A()の治療法です。

※A~Dの推奨度があり、Aが最も高いです。

フィナステリドは、先ほどメカニズムのところで解説した「5α還元酵素」の働きをブロックして、髪の毛が抜けるのを防ぐ薬として開発されました。

(「5α還元酵素」は、比較弱い男性ホルモンである”テストステロン”を”DHT”という強力なホルモンに変換させる酵素でしたね☺)

また、フィナステリドは、Ⅰ型とⅡ型がある「5α還元酵素」のうち、Ⅱ型を特に強く抑制します。

ちなみにAGAは進行性があるので、薄毛になり始めると平均5年ほどで約30%の毛髪が減りますし、進行が勝手に止まることはありません。

ですが、フィナステリドを内服すると、進行をストップしたり、髪の毛が増えたりします。

フィナステリドの効果を知るための日本の臨床試験では、「やや改善()」以上の効果は、1日あたり1mgを48週間内服すると58%、3年間内服すると78%でした。

※ここでの「やや改善」は頭髪を撮影した写真を用いて、ルックスが改善しているという意味で解釈してください。

ただ、見かけ上の効果がわかるまでは約6ヶ月の投与が必要で、効果持続のためには継続的な服用が必要です。

(服を開始してから3ヶ月程度で「抜け毛が減った」などの効果を感じられることが多いでです。)

また、フィナステリドは、錠剤の形になっており、0.2mg錠と1.0mg錠の2種類があります。

ちなみに、日本でおこなわれた臨床試験で0.2mg錠と1.0mg錠の間に明確な効果の差が認められなかったため、2種類の錠剤が販売されています。

ただ、AGAは確実に進行していく病態で、海外のデータでは、0.2mg錠と1.0mg錠の間に効果差が示されています。

ですので、十分の効果を得るには、1日あたり1.0mg錠の投与を勧められることが多いです。

副作用などに関しては、現時点で特に報告はありません。

デュタステリド(ザガーロ)

近年、新たに「デュタステリド」という内服薬も開発され、注目を集めています。

こちらも、日本皮膚科学会男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」でも推奨度Aの治療法です。

デュタステリドは、「Ⅱ型5α還元酵素」に働くフィナステリドに対して、Ⅰ型とⅡ型の両方に効くのが最大の特徴です。

(ただ、Ⅰ型の酵素を阻害することの有効性は明確ではありません。)

ちなみに、2015年に厚生労働省よりAGA治療薬として認可され、「ザガーロ」という商品名で16年から販売されています。

また、内服開始後、6ヶ月の時点では、フィナステリドに比べて毛髪数などで優れているという結果が出ています。

デュタステリドの薬成分は、フィナステリドに比べて体に長くとどまることがわかっており、その点が効果の理由とも考えられています。

ただ、フィナステリドに比べて肝機能障害や精力減退、精子力の減少など、副作用の発現率が高めですので、その点は考慮する必要はあります。

最近ネットで多く見られる並行輸入品や海外生産の医薬品など、厚生労働省に認可されていない薬剤は安全性の観点からおすすめしにくい薬剤となっています。

そのため、もし内服薬を服用するのであれば、上記でご紹介した厚生労働省認可のものを選ぶことを推奨します。

【男の薄毛・AGA治療方法②】
外用育毛剤「ミノキシジル(リアップ)」

塗り薬として、外用育毛剤があります。

また、以前から効果があるとされている育毛剤は「ミノキシジル」というローションで、「リアップ」という商品名で販売されています。

(2014年に厚生労働省に認可されました。)

こちらも、日本皮膚科学会男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」でも推奨度Aの治療法です。

この薬は、もともと血管拡張剤として開発され、高血圧の人が服用していましたが、その副作用で体毛が濃くなってきたことから、育毛剤への転用が進みました。

また、ミノキシジルローションは、毛乳頭からVEGFという成長期維持因子を産出させて、育毛効果を発揮するとされています。

男性用として5%ローションが販売されています。

また、先ほどご紹介したフィナステリド内服とこの薬の外用を同時におこなうと効果はさらに高くなるとされています。

ちなみに、ミノキシジルの内服薬(ミノキシジルタブレット)もあります。

これは効果が非常に高いですが、その分、副作用のリスクが高いので日本皮膚科学会男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では推奨度Dになっています。

【男の薄毛・AGA治療方法③】
世界で広く用いられている「自毛植毛」

先ほどご紹介したフィナステリド(内服薬)やミノキシジル(育毛剤)などの薬剤治療で満足できない人に推奨するのが「自毛植毛」です。

ちなみに、自毛植毛は日本皮膚科学会男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」でも推奨度Bの治療法となっています。

自毛植毛は、現在世界で広く用いられている植毛方法で、自分の毛を移植するので、”拒絶反応“が起こる心配がありません。

(自分から自分へ臓器移植するイメージに近いです。)

ちなみに、自毛植毛は、実は日本が先を走っていた技術で、昭和初期には火傷などの障害で髪の毛を失った患者さんに対して、髪の毛が残っている部分から毛を移植する方法を考案しました。

(自毛植毛はとても細かな作業なので、手先が器用な日本人に適した手術と言われています。)

AGAは、主に頭頂部や前頭部の髪の毛が薄くなることがほとんどです。

そこで、自毛植毛では、髪の毛が残っている後頭部()から髪の毛が薄くなった前頭部や頭頂部に毛包ごと移植する方法になります。

※具体的には大後頭隆起(後頭部中央の頭蓋骨の突起部分)で、医学的にも男性ホルモンの影響を受けにくい場所であることがわかっています。

また、毛包の採取には大きく分けて以下の2つの方法があります。

毛包単位移植法(FUT法)

毛包単位採取法(FUE法)

では、それぞれの方法について、もう少し詳しく見ていきましょう。

✓ 毛包単位移植法(FUT法)

FUT法では、後頭部の頭皮を細く、帯状に切り取って、頭頂部など薄毛の部分に植毛する手法です。

まず、帯状に採取した頭皮を毛包が一列になるように薄くスライスします。

この状態から毛包単位に1本毛、2本毛と株分けして、患者さんの頭皮に植え込んでいきます。

ただ、頭皮を切り取った部分は縫合するので、線状の傷痕が残ります。

✓ 毛包単位採取法(FUE法)

FUE法では、円筒形のメスで毛包をくり抜く方法です。

FUT法とちがって、1箇所から密集して取らずに飛び飛びに採取するため、傷痕がバラけて目立たないというメリットがあります、

ただ、いずれにしても細かな作業が必要なので、しっかりとした医師のもとでおこなってもらうようにしましょう。

ちなみに、植え込んだ毛包は、1週間~10日ほどで、かなりの強度でくっつきます。

また、毛包がうまくくっつくことで、毛が抜けても数カ月後には次の成長期に入り、新しい毛を再生産する健康なヘアサイクルに入ります。

ただ、移植をしない部分は薄毛が進行するので、ケースによっては薬剤を併用することもおすすめです。

加えて、最近では、電動式のメスやコンピューターを搭載した植毛ロボットなどによる手術も導入されています。

【男の薄毛・AGA治療方法④】
LEDおよび低出力レーザーによる治療

最近では、LEDおよび低出力レーザーによる治療を始めているクリニックもあります。

ちなみに、LEDおよび低出力レーザーによる治療は日本皮膚科学会男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」でも推奨度Bの治療法となっています。

赤色のレーザーやLEDに育毛作用があることがわかり、クリニックはもちろん、家庭用の機器も発売されています。

ただ、LED治療単体だと、フィナステリドやミノキシジルほどの効果は得られないので、その点は注意しましょう。

ですが、LEDおよび低出力レーザーによる治療は安全性も高く、ほかの育毛治療の邪魔にもならないので、内服薬や外用薬と併用することで相乗効果も期待できます。

ちなみに、AGA治療で使用する赤色LEDは、脱毛で使用するレーザーなどとちがって、肌がじんわり温かくなる程度で、日焼けやヤケドの恐れはありません。

こうした安全性が赤色LED治療の最大のメリットとも言えます。

【男の薄毛・AGA治療方法⑤】
かつら・ウィッグによるAGA治療

かつらやウィッグもAGA治療のひとつです。

近年ウィッグ着用によるQOL(生活の質)改善の有用性についての英文論文が2つほど発表され、科学的根拠も明らかになりつつあります。

ちなみに、かつらやウィッグの着用は日本皮膚科学会男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」でも推奨度C1の治療法となっています。

【再生医療への注目が高まっている!】
毛包細胞を培養・増殖によるAGA治療

京都大学の山中伸弥先教授がiPS細胞を開発してノーベル賞を受賞してから、毛髪再生医療への注目も集まっています。

具体的には細胞成長因子を使った毛髪の成長期誘導と、毛包の脂肪を使った細胞治療についてです。

ただ、細胞治療については臨床試験段階です。

でも、ゆくゆくは、毛包脂肪を培養して増殖させ、それを薄毛の部分に移植する毛包再生医療の確立も十分可能性があります。

これが成功すれば、治療効果も飛躍的に高まります。

(動物実験ではうまくいっていますが、にんげんへの応用はまだ研究段階です。)

ですので、毛髪再生医療にはこれからも注目していきたいですね!

さいごに

良い薬が開発されたといっても、薬剤の効き方は人によって個人差があります。

また、重症の患者さんが10代の頃の状態に戻れる可能性は低いですし、ヘアサイクルには一定の時間が必要なので、薬を使ってもすぐに毛が生えてくるわけではありません。

治療法によって効果ができるスピードも異なります

そこで、これらの点を踏まえてご自身に最適な治療法を選ぶようにしましょう。