便利なものにはリスクがつきものなので、肌トラブルを引き起こす前にしっかりと把握しておきましょう。
クリームを塗って、放置して、流すだけでツルツルになる「除毛クリーム」。
近年ヒゲだけでなく、腕毛やすね毛、胸毛などボディのムダ毛を気にする男性が増えているきているなかで、気軽にサクッとできるムダ毛処理の一つとして除毛クリームは注目を浴びています。
除毛クリームは有効成分である「チオグリコール酸カルシウム」で肌の表面上にある毛を溶かすことで除毛します。
ただ、便利な除毛クリームでも誤った使い方をすると、湿疹や赤み、かゆびのなどの肌荒れを起こす危険があります。
また、万が一目に入ると最悪の場合、視覚障害や失明のリスクも…。
そこで、今回は除毛クリームを使用するにあたっての注意点やリスク、副作用などについてお伝えしていきます。
【気をつけるべきは有効成分!】
チオグリコール酸カルシウムによるリスク
除毛クリームのリスクや注意点の要因は、有効成分である「チオグリコール酸カルシウム」です。
この成分が毛を構成するタンパク質を分解することで、毛を溶かし除毛できます。
なので、除毛クリームに「チオグリコール酸カルシウム」は欠かせません。
しかし、チオグリコール酸カルシウムは、毛を溶かすくらいなので、刺激は強く、肌荒れなどの原因にもなります。
また、毛と同じようにタンパク質から構成されている爪などに付くとダメージを与えてしまう危険もあります。
そのため、除毛クリームを使用する際にはチオグリコール酸カルシウムによる作用にしっかりと注意する必要があります。
【使用前は肌を健康・清潔な状態に!】
除毛クリームを使う前にチェックすべき6つの点
まずは除毛クリームを使用する前に気をつけるべきことをお伝えしていきます。
基本的には肌状態についてです。
除毛クリームを使用する前は以下の点を注意しましょう。
✓ 除毛箇所に傷やケガがないか
✓ アトピーなどの皮膚疾患はないか
✓ 日焼け直後のデリケートな状態になっていないか
✓ アレルギーなどはないか
(パッチテストで要確認)
✓ カミソリや毛抜きの使用直後ではないか
✓ 清潔な状態にしているか
では、それぞれの点についてもう少し詳しく見てみましょう。
✓ 除毛箇所に傷やケガがないか
まず、除毛しようとしている箇所にケガや傷がないか注意しましょう。
もし治りかけでも、傷やケガがある場合はしっかりと完治するまで使用を控えましょう。
傷口に除毛クリームの成分が反応して、悪化する危険があります。
✓ アトピーなどの皮膚疾患はないか
アトピーなどの皮膚疾患がある方は個人的に使用はおすすめしません。
他のサイトでは低刺激であれば大丈夫などの記述がありますが、低刺激の除毛クリームでも刺激はあります。
もし使用する際は、通っている皮膚科の先生などに相談してみましょう。
また、
「わざわざ行くのはめんどくさい…」
と思う方はせめてパッチテストで前もって反応がでないか必ず事前にチェックしましょう。
✓ 日焼け直後のデリケートな状態になっていないか
日焼け直後は肌がいつもよりデリケートな状態になっています。
つまり、通常よりも肌が敏感かつ弱くなっているということです。
そのため、日焼け直後で熱をもっていたり、ヒリヒリしていたり、赤みを帯びていたりする場合は少し期間をあけて使用するようにしましょう。
✓アレルギーなどはないか(パッチテストで要確認)
除毛クリームには、有効成分のチオグリコール酸カルシウムのほかにも水酸化ナトリウムなど肌に刺激のある成分が含まれています。
そのため、肌が生まれつき弱かったり、敏感肌だったりすると赤みや湿疹、かゆみなどの肌トラブルを引き起こす危険があります。
そのため、必ず使用する前にはパッチテスト(※)で肌に異常がでないかをチェックしてみましょう。
(もしパッチテストで肌にかゆみや湿疹などの異常が出た場合は使用を控えましょう。)
また、もし使用後に肌トラブルなどが起きたら必ず皮膚科にいって受診しましょう。
※パッチテストは以下の方法でおこないましょう。
①少量の除毛クリームを手にとる
②除毛したい箇所に塗る
③5分程度放置
④お湯・ぬるま湯で流す
✓ カミソリや毛抜きの使用直後ではないか
除毛クリームを使用する前にカミソリや毛抜きなどを使用した場合は2~3日あけるようにしましょう。
肌表面に症状が出ていなくても、カミソリや毛抜きなどを使用した直後はいつもよりデリケートな状態になっています。
その状態の肌に除毛クリームを使用すると、それが刺激となり肌トラブルの原因になります。
そのため、カミソリや毛抜きの使用直後であれば、2~3日はあけるようにしましょう。
✓ 清潔な状態にしているか
除毛クリームを使う前にはしっかりと肌状態を清潔にしましょう。
理想はしっかりとお風呂に入って、石鹸やボディソープをつかって毛穴の皮脂や汚れを洗い落とすことです。
また、温かい湯船やタオルを活用して、毛穴を広げることで、よりきれいな仕上がりにしることができます。
そのため、除毛クリームを使用する前は必ず除毛箇所を清潔にすることを忘れないようにしましょう。
また、除毛クリームの正しい使い方に関しては以下の記事でわかりやすく解説しているので、購入後に必ずチェックしてみてくださいね!
【洗い落とすときも注意!】
除毛クリーム使用時に注意すべき5つのこと
除毛クリームは使用前だけでなく、使用時もしっかりと気をつけるべきことがあります。
それは以下の5点です。
✓ 爪についたらすぐに洗い落とす
✓ 石鹸・ボディソープで洗い流すのはNG
✓ アルカリ性のローション・乳液の使用を控える
✓日焼け止め・香水などの使用を控える
✓除毛クリーム直後の剃毛・毛抜きはNG
では、それぞれの点について見ていきましょう。
✓ 爪についたらすぐに洗い落とす
先にもお伝えしたように、除毛クリームの有効成分「チオグリコール酸カルシウム」はタンパク質のケラチンという成分を分解することで、毛を溶かし除毛します。
そのため、毛と同様にタンパク質でつくられている爪に除毛クリームがついた場合はぬるま湯ですぐに洗い落としましょう。
クリームが爪についたまま放置すると、ダメージを与えたり、傷つけたりするリスクがあります。
✓ 石鹸・ボディソープで洗い流すのはNG
除毛クリームはティッシュペーパーなどで拭き取った後にぬるま湯やお湯で拭き取ることが必要です。
ただ、その際に石鹸やボディソープを使うのはNGです。
もしそれらがアルカリ性であった場合、除毛クリームもアルカリ性なので、余計に肌に負担を与えるリスクがあります。
弱酸性の低刺激なら問題ありませんが、その日は使用を控えることを個人的におすすめします。
次の日からはいつも通り石鹸やボディソープを使用してOKです。
✓ アルカリ性のローション・乳液の使用を控える
除毛クリームを洗い落とした後に保湿のため、ローションや乳液を使用するケースが多いですよね。
ただ、除毛クリーム使用後はアルカリ性のローション・乳液の仕様は控えましょう。
理由は石鹸・ボディソープを使用しないほうがいいということと同じです。
低刺激の化粧水などならいいですが、その日は何もつけないことをおすすめします。
✓日焼け止め・香水などの使用を控える
除毛クリーム使用後、24時間以内は普段使用している日焼け止めや香水などの仕様を控えましょう。
除毛クリーム使用後のお肌は少なからずダメージを受け、デリケートな状態になっているため、日焼け止めや香水に含まれる成分に反応するリスクがあります。
そのため、最低でも24時間は何もつけないようにしましょう。
✓除毛クリーム直後の剃毛・毛抜きはNG
除毛クリーム直後に残った毛などを処理するときは、最低でも24時間はあけるようにしましょう。
先にお伝えしたように除毛クリーム使用後の肌はデリケートな状態です。
そこに、さらに肌や毛穴にダメージを与えるカミソリや毛抜きを使用すると肌トラブルの原因になります。
そのため、除毛クリーム使用後から24時間以内に残り毛を処理する行為は控えましょう。
【他にいろいろな危険が…】
その他の除毛クリームの注意点・リスク
実はここまで紹介してきた点以外にも除毛クリームを使用・保管する際に気をつけるべきことがあります。
最悪のケースを常に考えて以下の点を注意しましょう。
✓ 換気のいい場所で使用すること
✓ 子どもの手の届かない場所に保管すること
✓ 目や口に入った場合はすぐに洗い、皮膚科へ直行
✓ 顔(ヒゲ・眉毛など)や頭皮への使用は控えること
✓ アクセサリーや衣服につかないよう注意すること
✓ 医療機関で脱毛施術を受けている場合は使用を控える
✓ 病中病後は使用を控える(女性の妊娠・整理含む)
では、それぞれの点についてもう少し詳しく見てみましょう。
✓ 換気のいい場所で使用すること
除毛クリームは有効成分チオグリコール酸カルシウムが含まれているので、パーマ液のようなツンとしたニオイがします。
そのため、使用する際は換気ができる部屋で使用しましょう。
また、お風呂場で使用することも可能ですが、換気は忘れないようにしましょう。
加えて、床などについた場合はとても滑りやすくなるので、転んで頭をうったりしないよう気をつけましょう。
✓ 子どもの手の届かない場所に保管すること
保管する際は、子どもの手の届かない場所に保管しましょう。
もし、好奇心で子どもがクリームをとって顔につけたり、食べたりしてしまったら取り返しのつかないことになります。
そのため、乳幼児のお子さんがいらっしゃる方などは子どもの手の届かない場所にしっかりと保管・管理するようにしましょう。
✓ 目や口に入った場合はすぐに洗い、皮膚科へ直行
もし、使用時に何らかのトラブルで目や口に入ったら、すぐに洗い流し、皮膚科などへ行きましょう。
目に入ると最悪の場合、視覚障害や失明にもなるので、慎重に取り扱いましょう。
✓ 顔(ヒゲ・眉毛など)や頭皮への使用は控えること
除毛クリームは基本的にすね毛や腕毛、胸毛・腹毛などボディ用です。
そのため、眉毛やヒゲなど顔のムダ毛、頭皮への使用はNGです。
また、陰毛やOライン(肛門)など肌が他の部位よりも敏感で弱い箇所への使用も基本的にはNGです。
製品によっては明示していないものがありますが、Amazonレビューなどで陰毛や玉袋に使用して肌トラブルを引き起こしたという声が多く見られるので個人的にはおすすめしません。
ぼくも敏感肌かつ肌荒れが恐いので、デリケートゾーンには使用していません。
✓ アクセサリーや衣服につかないよう注意すること
アクセサリーや衣服につくと、汚れてしまったりして、取れないことがあるので注意しましょう。
✓ 医療機関・美容サロンで脱毛している場合は使用NG
クリニックなどの医療機関や美容サロンで脱毛施術を受けている場合に、残り毛の処理で除毛クリームを使用するのはNGです。
医療レーザー機器などを使用している場合は肌はデリケートな状態になっているので、除毛クリームを使用することで余計にダメージを与えて肌荒れなどの原因になります。
✓ 病中病後は使用を控える(女性の妊娠・生理含む)
病気を患っている場合は使用を控えましょう。
また、女性の方で妊婦や生理中の場合も肌トラブルの原因になるので、使用は控えましょう。
さいごに
除毛クリームはたしかに手軽に簡単に除毛できる「魔法のクリーム」です。
でも、使い方をまちがえたときのリスクも大きいです。
そのため、ここまでお伝えしてきたことをしっかりと把握した上で、安全に使用するようにしましょう。
もし、万が一なにか異変を感じたらすぐに使用をやめ、皮膚科に行くことをおすすめします。
また、実際にぼくが実際に使用したメンズ除毛クリームに関しては以下の記事で詳しくご紹介しているので、どれを選べばいいか迷っている方はチェックしてみてくださいね!