クリニック・エステサロンの選び方やポイント、注意点についてお伝えしていきます。
「色黒だとヒゲ脱毛できない!」
このような情報を聞いたことがありませんか?
これは間違いです。
脱毛法を正しく選べば脱毛することは可能です。
一方で、選び方を間違えると、脱毛できないケースもあります。
(その秘密は脱毛のメカニズムにあります。)
ただ、脱毛の主流であるレーザー脱毛や光脱毛を用いると、地黒の方は色白の男性より脱毛効果が弱まってしまうことは事実です。
でも、脱毛できないなんてことはありません。
そこで、今回は地黒の男性がヒゲ脱毛をするときの脱毛法、クリニック・エステサロンの選び方、そのポイント・注意点などについて、実際にプロの方へ取材した情報をもとにお伝えしていきます。
(ちなみに僕も色白ですが、ヒゲ脱毛したことがあります。)
【脱毛法は主に3種類】
主流は『医療レーザー脱毛』『光脱毛』
現在の脱毛法は大きくわけて以下の3つです。
●医療レーザー脱毛
(医療機関であるクリニックのみで可能)
●光脱毛(フラッシュ脱毛)
(主にエステサロンで扱われる脱毛法)
●ニードル脱毛
(医療行為だが、クリニック・エステサロンの両方で扱うことが認められている)
このなかでも主流は、『医療レーザー脱毛』と『光脱毛』の2つです。
この2つの大きな違いは扱うことのできる「出力(照射パワー)」です。
レーザーや光のパワーの強さは熱量を表す「J(ジュール)」で表現されるのですが、光よりもレーザーのほうが高い熱量を出すことができます。
もちろん、熱量が高い分、肌へのダメージも大きいので、レーザー脱毛は医療機関であるクリニックのみでしか扱うことができません。
一方で、光脱毛はレーザー脱毛よりも出せる熱量の上限が低いので、エステサロンで主に扱われています。
(とはいえ、光脱毛でもけっこう効きます。)
もし、ヒゲ脱毛をするとなると、基本的にはこの2つの脱毛法から選択し、
医療レーザー脱毛なら『クリニック』、
光脱毛なら『エステサロン』
になります。
また、さいごの『ニードル脱毛』は、3つのなかで最も確実に脱毛できる方法として知られており、その歴史も長いです。
まさ“元祖脱毛法“といった感じです。
ニードル脱毛では、一本一本の毛に対して電気を流して、直接「毛乳頭」を破壊する脱毛方法です。
説明からもわかるように、脱毛効果は高いですが、一本一本の毛にアプローチする分、時間とお金が莫大にかかります。
また、大人でも涙がでるほど痛いとも言われています。
そのため、まずヒゲ全体の脱毛は医療レーザー脱毛か光脱毛でおこない、産毛などだけニードル脱毛でしっかりと処理することで時間と費用のコストも押さえることができるので、個人的にはベストだと思います。
【地黒だと肌トラブルのリスク上がる?】
脱毛メカニズムと色黒肌の関係とポイント
ここでは、脱毛の主流である『医療レーザー脱毛』と『光脱毛』について解説していきます。
なぜ、この2つの脱毛法では、地黒だとヒゲ脱毛ができないケースがあったり、色白の男性よりも脱毛効果が落ちてしまうのでしょうか…。
その要因は脱毛の『メカニズム』にあります。
(メカニズムといっても簡単なのでご安心ください。)
脱毛はレーザーや光などを用いて、毛根の奥にある「毛乳頭」を熱することでダメージを与え、毛が生えてくるのを抑えます。
レーザーや光は、「黒色」や「赤色」に反応する性質があります。
つまり、肌表面にヘッドを当てて照射すると、黒色の毛をつたって「毛乳頭」まで熱が届くような仕組みになっています。
逆に、脱毛前に「毛抜き」などを用いて、根こそぎ毛を抜いてしまうと、毛乳頭までの「道路」がなくなるので、レーザー脱毛や光脱毛ができなくなります。
これが、「脱毛前の毛抜きの使用はNG」と言われる理由です。
ここまでが簡単な脱毛のメカニズムです。
ここからが本題です。
ここまでお伝えしてきたように、レーザーや光は「黒色」「赤色」のものに反応します。
つまり、地黒だと、レーザーや光を射した際に、肌自体に反応(※)してしまい、肌の赤みやヤケドをもたらすリスクが高くなるのです。
※反応=熱を与える
これが、地黒の方が「脱毛NG」と言われる要因です。
でも、まったく脱毛施術を受けることができないわけではないのでご安心ください。
肌の色によって施術可能な脱毛法や脱毛機などは変わってきますが、脱毛自体は可能です。
ただ、地黒だと肌に反応するリスクがある分、照射パワー(熱量)を抑える必要があります。
そうなると、もちろん熱量を抑えた分、脱毛効果も弱まります。
一方で、色白の方だと肌に反応するリスクが少なくなるため、その分照射パワーも強めることができます。
なので、地黒の方よりも色白の男性のほうが脱毛効果を実感しやすくなっています。
【地黒の度合いで選び方が変わる!】
地黒の度合いチェックはプロに任せる!
地黒といっても、それは個人差があり、選び方は変わってきます。
ただ、その判断は自分ではできないので、クリニックやエステサロンの無料カウンセリングなどで判断してもらう必要があります。
クリニックであれば、医師の方が診断・チェックをしてくれます。
エステサロンであれば、カウンセリングを担当するスタッフが判断したり、以下のような肌色チェックツールを用いて、地黒の度合いをチェックします。
また、この肌色のチェックをしてもらう前にまず、クリニックかエステサロンのどちらを選ぶか決める必要があります。
【どっちを選ぶべき?】
クリニック・サロン選びの5つの基準
クリニックとエステサロンの選び方は、費用や安全性、施術回数など「何を重視するか」で変わります。
そのため、ここでは以下の基準をもとにクリニックとエステサロンを比較するので、ご自身の「譲れない基準」をもとに決めましょう。
✓ 脱毛効果
✓ 安全性
✓ 費用
✓ 施術回数・期間
✓ 痛み
【基準①:脱毛効果】
脱毛効果ならクリニック!
脱毛効果で言えば、パワー(熱量)をより強くだせるクリニックがオススメです。
ただ、肌が弱い男性だと、医療レーザーはパワーが強すぎて、赤みを帯びたり、他の肌トラブルが起きたりするリスクがあるので、そのような方は脱毛サロンがオススメです。
【基準②:安全性】
安全性ならクリニック!
安全性なら基本的には脱毛クリニックがオススメです。
なぜなら、クリニックは医療機関であるため、医師が常にスタンバイしているからです。
また、施術者も有資格者のみのため、施術の質も高く、安心してお任せすることができます。
さらに、万が一肌トラブルが生じても、すぐに医師が診察し、適切な処置や薬の処方をしてくれます。
一方で脱毛サロン(エステサロン)は、医療機関でないため、肌トラブルが生じても医師がすぐに診察したり、薬を処方したりすることができません。
ただ、最近では医療機関と提携しているサロンもあるので、そのようなサロンであれば全然問題ありません。
私も多くの脱毛サロンを取材していますが、脱毛サロンだからといって肌トラブルが頻繁に起きているわけではありません。
(むしろゼロに近いです。)
また、肌が弱い方は医療レーザー脱毛の方が返ってパワーが強すぎて肌トラブルを起こすということもあるので、そのような方は脱毛サロンのほうがいいケースもあります。
【基準③:費用】
費用重視ならエステサロン!
なるべく安く抑えたいなら、基本的にエステサロンの「光脱毛(フラッシュ脱毛)」がおすすめです。
医療レーザー脱毛は、保険適用外の医療行為ということもあって、どうしても価格が高くなりがちです。
でも、脱毛サロンでは、リーズナブルな価格でやってくれるところが数多くあり、キャンペーンも豊富です。
(もちろん、効果もあります。)
そのため、費用やコスパ重視でいくなら、脱毛サロンがオススメです。
ヒゲが濃い男性はクリニックの方がトータルでみるとコスパがいいケースがあります。
光脱毛は、医療レーザー脱毛よりもパワーは弱くなるので、効果を感じるまでに時間・回数が必要です。
そのため、剛毛・毛量の多い男性はその分多く施術を受けなければならず、費用がかさむことがあります。
一方でクリニックでの医療レーザー脱毛は痛みはありますが、その分照射パワーが強いため、少ない回数で効果を感じることができます。
そのため、ご自身の毛質・毛量によってはクリニックの方がコスパがいい場合があります。
【基準④:施術回数・期間】
回数ならクリニック・期間ならサロン!
通う「回数」をなるべく少なくしたいということであれば、医療脱毛がオススメです。
医療脱毛は照射パワーが強いぶん、少ない回数で脱毛効果を実感することができます。
ただ、医療レーザー脱毛はどの脱毛機でも毛周期に合わせて施術する必要があるので、1回の施術をしたら2ヶ月程度あける必要があります。
そのため、自己処理が不要になる程度まで仕上げるには1年~2年程度かかってしまいます。
一方で、フラッシュ脱毛の場合は、医療脱毛と同じように毛周期に合わせて施術する脱毛方式(IPL方式など)と毛周期を気にしないでいい脱毛方式(SHR方式)があります。
IPL方式などは医療脱毛と同様に毛周期に気にする必要がありますが、SHR方式であれば毛周期を気にしなくていいので、最低2周間程度あければ次の施術を受けることができます。
(その分、IPLより脱毛効果は劣ります。)
そのため、医療脱毛より回数は多くなりますが、期間でいえば、最短3か月~6か月程度でほぼ気にならない程度に仕上げることも可能です。
そのため、時間がかかっても少ない回数で脱毛したいならクリニック、回数がある程度多くても短い期間で仕上げたいならエステサロンがオススメです。
【基準⑤:痛み】
痛みに弱い男性はエステサロン!
「どうしても痛みに耐えられない」
「痛みがほとんどない方がいい」
という方はエステサロンでの『光脱毛』をおすすめします。
ただ、光脱毛でも、扱うパワーの強さや脱毛方式によって異なります。
ちなみに、光脱毛のなかのSHR方式であれば、痛みはほとんどありませんが、ヒゲなど太くて濃い毛の場合は効果が出るまでに時間・回数がかかります。
一方で、単発式のIPL方式は、痛みはありますが、SHR方式よりも脱毛効果は出やすいです。
【地黒肌でも脱毛できる脱毛機は?】
“バルジ領域”にアプローチする脱毛選びがポイント!
医療レーザー脱毛と光脱毛を選ぶことは、すなわち「クリニック」か「エステサロン」を選ぶことと一緒です。
ただ、医療レーザー脱毛も光脱毛もそれぞれいくつか種類があります。
地黒の度合いによって異なりますが、「地黒に強い」という脱毛の種類・脱毛機もあります。
そのポイントは、
「“バルジ領域”にアプローチする脱毛機」
です。
「???」
と思った方も多いと思いますが、このメカニズムも簡単なのでサクッと見ていきましょう。
繰り返しになりますが、従来の脱毛は基本的に「毛乳頭」に熱を与えて破壊する方法です。
ちなみにこの方法は「熱破壊式」や「ショット式(単発式)」と言われます。
ただ、毛乳頭は毛根の奥の方にあるため、地黒だと施術できない、そして、痛みが強いというデメリットがあります。
そこで、最近、クリニックやエステサロンで導入されている脱毛の一つに「蓄熱式(スライド式)」と言われるものがあります。
これは、従来の脱毛のように「毛乳頭」にアプローチするのではなく、毛根のもっと浅い位置にある「バルジ領域(※)」にアプローチする脱毛法です。
※バルジ領域は毛の成長の指令を出す役割があります。
このバルジ領域を中心に熱を与えて、毛包をジワジワ温めることで、毛の抑制をします。
引用元:メディオスターNeXT PROの効果・痛みに関して|ゴリラクリニック
この方法であれば、地黒の方でも基本的に脱毛できます。
この「蓄熱式(スライド式)」の脱毛法に関しては、医療レーザー脱毛と光脱毛のそれぞれにあります。
医療レーザー脱毛であれば、「蓄熱式ダイオードレーザー」の『メディオスターNextPro』という機械がオススメです。
光脱毛であれば、『SHR方式』がバルジ領域にアプローチする脱毛法に該当するので、オススメです。
【出典】Joelle
ちなみに、先ほどもお伝えしたように医療レーザー脱毛と光脱毛のなにが違うかという話ですが、一言で言うと
「出力(熱量)の強さ」
です。
照射パワーは、
医療レーザー脱毛>光脱毛
になっています。
ただ、他にも肌へのダメージや施術回数・期間などちがいがあるので、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
「蓄熱式ダイオードレーザー」のメリット・デメリット
『メディオスターNextPro』に代表される蓄熱式ダイオードレーザーのメリット・デメリットは以下の通りです。
✓ 脱毛効果が高い
(ヒゲは特に根強い毛なので、レーザーのほうが効果を実感しやすい)
✓ 通う回数が少なくて済む
✓ 麻酔の使用や医師の診断が可能
(薬の処方は医療機関であるクリニックのみが可能)
✓ 出力が高いので肌荒れ・肌トラブルのリスクが高い
(敏感肌の方などは肌が赤くなりやすい)
✓ 毛周期の関係で1回の施術の間隔を1~2ヶ月あける必要がある
(自己処理が不要になるくらいまでにするなら1~2年かかる)
✓ 光脱毛に比べて痛みが強い
(麻酔があっても痛みは普通にある)
光脱毛「SHR方式」のメリット・デメリット
✓ 痛みがほぼゼロで、肌にやさしい
✓ 通う期間が短くて済む
(毛周期を気にしなくていいため。)
✓ 色がかなり黒くてもOK!産毛も対応!
✓ レーザー脱毛に比べて脱毛効果が弱い
(施術回数を重ねる必要がある)
✓ ヒゲが濃いと効果を実感するまでに時間がかかる
このようにそれぞれメリット・デメリットがあります。
そのため、効果重視であれば、レーザー脱毛の「蓄熱式ダイオードレーザー」がオススメです。
ただ、効果よりも痛みや肌へのダメージを気にする方は、光脱毛の「SHR方式」がオススメです。
【おすすめのクリニックは?】
『ゴリラクリニック』または『湘南美容外科クリニック』
レーザー脱毛の「蓄熱式ダイオードレーザー」の施術を受けるというのであれば、『ゴリラクリニック』か『湘南美容外科クリニック』が個人的にはオススメです。
『ゴリラクリニック』は、男性専用のクリニックで、脱毛実績も数多く、芸能人の方も多数通っています。
施術スタッフも男性であるケースが多いです。
(女性の場合もありますが、カウンセリングの際にお伝えすれば男性スタッフが担当してくれることがほとんです。)
また、「蓄熱式ダイオードレーザー」含めて5つの脱毛機を使い分けるので、施術部位や肌状態に合った施術をしてくれます。
『ゴリラクリニック』の詳細について知りたい方はこちらをチェックしてみてくださいね!
もう一つは『湘南美容外科クリニック』です。
『湘南美容外科クリニック』は、全国に60店舗以上展開しており、脱毛実績はもちろんのこと、転勤などが多い男性でも安心して通うことができます。
ただ、施術スタッフは女性なので、その点は注意しましょう。
『湘南美容外科クリニック』の詳細について知りたい方はこちらをチェックしてみてくださいね!
【おすすめのエステサロンは?】
『ROLAND Beauty Lounge』か『メンズ脱毛figo』
光脱毛の「SHR」であれば、どちらも新宿にある『ROLAND Beauty Lounge』か『メンズ脱毛figo』がオススメです。
『ROLAND Beauty Lounge』は、今話題のローランドさんが、「かっこいい男性を生み出したい」という理念のもと開いた美容脱毛サロンで、ゴージャスで落ち着きのある空間で脱毛してもらうことができます。
ちなみに『ROLAND Beauty Lounge』で腕毛の脱毛をしたときの記事はこちらになるので、気になる方はチェックしてみてくださいね!
「メンズ脱毛figo(フィーゴ)」では、最新のオリジナル機器で、「SHR」と「IPL」の両方に対応しているので、肌状態やご希望によって選択することができるとともに、フレンドリーなスタッフが対応してくれます。
ちなみに、フィーゴでSHRを用いて、すね毛・太ももの毛の脱毛をしたときのようすはこちらにあるので、フィーゴが気になる方はチェックしてみてくださいね!
どちらも僕が足を運んだことのあるエステサロンで、施術の質、スタッフの対応はどちらもよかったので、都内の方や新宿にアクセスしやすい方にはオススメです。
また、その他の都道府県の方でお近くのクリニック・エステサロンをお探しの方は以下のページから探してみてくださいね!
【さいごに】
まずは無料カウンセリングがオススメ!
ここまで、地黒の男性がヒゲ脱毛をするときのクリニック・エステサロンの選び方やそのポイント、注意点についてお伝えしてきました。
ただ、地黒の度合いのチェックは、素人にはできません…。
そのため、まずはここまでお伝えしてきた脱毛法を踏まえて、クリニックかエステサロンのどちらに通うか決めましょう。
もちろん、カウンセリングは無料なので、両方足を運んで決めるのも一つの方法です。
地黒だからといって脱毛できないことはありません。
そのため、まずは無料カウンセリングでご自身の地黒がどの程度のものなのかをチェックしてもらいましょう。