今回はおしり(肛門付近)のあせもの原因やその解消方法などについて解説していきます。
「知らない間にかぶれてかゆみがすごい…」
「肛門付近のかぶれに薬を塗るとしみる…」
お尻ってかゆくなりやすいですよね…。
ぼくもスキニーやスーツなど着ていると、夏場などは急にお尻がかゆくなってしまいます。
また、排便後に肛門付近などがかゆくなり、かぶれてしまうことも…
それに耐えられず掻いてしまうと、どんどん赤くなり、肌が荒れたりすることも…。
そこで、今回はお尻のかゆみ・かぶれの原因やその解消方法について解説していきます。
【どうして痒くなるの?】
日常生活からみるかゆみ・かぶれの原因
お尻(肛門付近)のかぶれやかゆみは、さまざまな要因が絡み合っています。
ただ、主にその原因は以下の3つにまとまります。
✓ 排便後の拭き残し
✓ 汗による刺激
✓ 接触性皮膚炎やあせも
それぞれについてもう少し詳しく見てみましょう。
✓ 排便後の拭き残し
まずは、排便後の拭き残しです。
最近ではウォシュレットが付いているトイレもありますが、駅内のトイレや公衆トイレなどはまだまだウォシュレットが普及していません。
そうなると、通勤通学の途中で、ウォシュレットのついていないトイレを使用したり、基本的にトイレットペーパーで自分で拭き取ったりしている方は、「拭き残し」がある可能性が高いです。
自分ではしっかりと排便後に拭けたと思っていても、実際は拭けていなかったり、肛門周りの毛に排便が付着していたりして、それが原因でかゆみやかぶれを引き起こしている可能性があります。
✓ 汗による刺激
次の原因として考えられるのが「汗」です。
高温多湿の環境は汗が出やすくなります。
また、特にお尻や肛門付近は「パンツ+ズボン(スキニーやスーツ、ジーンズ)」などの組み合わせであることが男性は多いと思います。
この組み合わせだと、通気性もあまり良くなく、高温多湿になりやすいので、汗も出やすいです。
ちなみに汗自体に害はまったくありません。
むしろ、体温調節のために欠かせないもので、かいた汗は蒸発するときに体の熱を奪い、体温が上がりすぎるのを防ぐ役割もあります。
ただ、かいた汗を放っておくと、汗に含まれる塩分やほこりなどで汗管という汗の通り道がふさがれてしまいます。
そうして行き場を失った汗は、皮膚の内側(表皮)にたまり、周辺の組織を刺激して炎症を起こします。
これがいわゆる『あせも』です。
そのため、夏の暑い時期に締め付けるボクサーパンツなど締め付けが強い下着を履いたり、ズボンを履くと、かゆみが生じる可能性が高まります。
✓ 「洗いすぎ・拭きすぎ」によるバリア機能の低下
意外と多いのが「洗いすぎ・拭きすぎ」によるバリア機能の低下です。
これは、日頃から入念に肛門周りをゴシゴシ洗ったり、拭いたりしている方に見られやすいです。
もちろん丁寧に洗うことは大切です。
でも、強く洗いすぎることで、荒れ・乾燥などによって「バリア機能」が低下したり、肛門や周囲の皮膚を傷つけて、荒れ・乾燥が悪化したりする可能性があります。
また、使用しているボディソープの洗浄成分が強すぎる分、かゆみが生じることも…。
そのため、日頃から入念に洗ったり、温水洗浄便座で洗いすぎたり拭きすぎたりしてしまう方はそれが原因になっている可能性があるので気をつけましょう。
【もしかしたら皮膚炎などの可能性も?】
肛門のかゆみをともなう4つの疾患
肛門のかゆみは先ほどご紹介した日常生活のなかで生じることが多いですが、なかには疾患である可能性もあります。
肛門のかゆみから考えられる疾患として主に以下の4つがあります。
●痔核(イボ痔)、痔ろう(穴痔)
●接触性皮膚炎(かぶれ)
●ぎょう虫症
●外陰膣カンジダ症、カンジダ性膣炎
痔核(イボ痔)、痔ろう(穴痔)
痔核(イボ痔)は、肛門付近の血管がうっ血(※)を起こし、それがイボ状の塊になる病気です。
※血流が停滞し増加した状態を示します。
イボから出る血液や粘液で肛門の周囲がベタベタし、かゆみが生じることも…。
痔ろうは、下痢などによる肛門周囲の傷が細菌に感染して炎症が起こり、膿が溜まり、激しい痛みが生じます。
そうして、溜まった膿が皮膚を破って外に出ると、下着が膿で汚れて、かゆみを感じることがあります。
そのため、明らかにかゆみだけでなく、ベタつきや膿がある場合はすぐに医師の診察を受けましょう。
接触性皮膚炎(かぶれ)
かぶれは身近な疾患の一つです。
主に化粧品、衣類の繊維など触れたものの刺激によって皮膚がかぶれ、かゆくなります。
肛門やその周辺のかゆみの原因としては、男性の場合、特にボディソープや石鹸や下着の刺激などが考えられます。
かゆみのほかに、赤いブツブツなどの炎症を起こします。
かぶれが生じた場合は皮膚科などへ行き、薬を処方してもらいましょう。
ぎょう虫症
これは子どもに多くみられる疾患で、ぎょう虫という寄生虫が口から入ることで感染します。
とくに目立った症状はありませんが、肛門付近にかゆみが起こり、強くかいてしまうことがあります。
子どもの場合、肛門部をかいた手を口の中に入れてしまい、ぎょう虫の卵が体の中に入って再感染を起こすことも…。
ぎょう虫は夜になると肛門から這い出し、肛門の周りに卵を産みつけるので、かゆみは夜に起こりやすいとされています。
そのため、子どもが肛門のかゆみを訴える場合は医師の診察を一度受けることをおすすめします。
外陰膣カンジダ症、カンジダ性膣炎
この疾患は、女性と男性では原因も症状も異なります。
男性はカンジダに感染している女性との性交渉によって感染し、症状が出ないことがほとんどですが、まれに性器にかゆみやただれ、水ぶくれが生じます。
男女ともに、性器だけではなく肛門周辺にもかゆみが起こることがあります。
そのためかゆみだけでなく、ただれや水ぶくれが生じた場合はすぐに医師の診察を受けましょう。
【明日から取り入れられる!】
日常生活でできる5つのセルフケア
ここでは、日常生活のなかで生じるかゆみ・かぶれを解消するためのセルフケアをご紹介します。
明日からでもできるので、可能なものから取り入れるようにしましょう。
自分ででるかゆみ・かぶれの解消ケアは以下の5つです。
✓ 排便後に清潔な状態を保つ
✓ 通気性のよい下着・ズボンの着用
✓ かぶれの原因となる物質を特定・回避
✓ 市販の薬の使用
✓ かかない・こすらない・洗いすぎない
では、それぞれのポイントについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
✓ 排便後に清潔な状態を保つ
まずは、排便後に清潔な状態を保つようにしましょう。
ここでのポイントは、
・ウォシュレットによる水洗い
・やさしい拭き取り方
の2つです。
ウォシュレットがある場合は、3秒でいいので使用することをおすすめします。
「なんが苦手…」という方もいると思いますが、一番清潔な状態に保ちやすいです。
また、ウォシュレットがあるとき、ないときに関係なく、「拭き取り方」も大切です。
拭き取る時に少ない回数できれいに拭き取ろうとして、トイレットペーパーを強く押し付けてこすらせる方がいます。
でも、これを実際にすると、逆に皮膚を傷つける、また、排便を前後に伸ばしてしまうことが多いです。
そのため、結局ちゃんと拭き取ることができず、かゆみが生じることも…。
そのため、ウォシュレットがない場合は、少し手間がかかっても「そっと押し付ける」ようにふいて、3回~5回程度は拭き取りましょう。
もし、ウォシュレットがある場合は、同じ拭き取り方で2~3回で大丈夫です。
✓ 通気性のよい下着・ズボンの着用
これは特に夏場に意識してほしいです。
まずは下着です。
ボクサーパンツなどはピチッとしてい、普通のものだと通気性がよくありません。
ただ、ぼくもボクサーパンツ愛用者なので、使い心地の良さはとても理解できます。
そのため、ボクサーパンツでも、なるべく通気性の良い素材で使用されたものを使用するようにしましょう。
また、ズボンに関してはスーツなどでは夏用はもちろん、スキニーやジーンズなど通気性が優れていないものは、かゆみやかぶれがひどいときだけでもなるべく使用を避けるようにしましょう。
✓ かぶれの原因となる物質を特定・回避
かぶれの原因は普段使用している化粧品や石けん、衣類などであることが多いです。
ここでは、特に普段使用しているボディソープや石けんに注意しましょう。
ちなみに、男性のケア製品は爽快感があったり、スーッとしたりするものなどが多く、好まれやすいですが、基本的に刺激が強くなっています。
そのため、肌がかゆくなりやすい方や敏感肌の男性にはあまりオススメできません。
また、使用しているボディソープの洗浄力が強いために、かゆみが生じたり、なかなか治らなくて悪化したりしている可能性も…。
そのため、ご自身が使用しているボディソープの刺激が強くないか見直すことが大事です。
また、そのような方は刺激が少ないものに変えることをオススメします。
✓ 市販の薬の使用
かゆみやかぶれの薬に関しては、皮膚科の医師に一度診断してもらって、薬を処方してもらうことがベストです。
ただ、病院に行く時間が取れないという場合は、かゆみを緩和する市販の軟膏やクリームを使用しましょう。
また、薬を塗るときは患部を清潔にして、水気を拭きとった後に薄く広げるように塗るのがポイントです。
痔の主な市販薬には、坐剤や軟膏、注入軟膏など患部に直接塗るタイプや、体の内側から働きかける内服薬などがありますが、基本的には医師の診察をまず受けましょう。
ちなみに痔ろうは市販の薬で治療することはできませんので、必ず肛門科で診察を受けるようにしましょう。
✓ かかない・こすらない・洗いすぎない
これは、日常生活で肛門のかゆみ・かぶれに困っている方全員が意識すべき「3か条」です。
なんでも「やりすぎ」はよくありません。
特に「かく」は一番NGですが、がまんするのがむずかしいですよね。
ズボン越しに掻いてしまって、余計に痒みが悪化することも…。
そのため、なるべく「かかない・こすらない・洗いすぎない」を徹底しましょう。
【肛門周りの毛がなくなるだけで全然違う!】
肛門周り(Oライン)の脱毛も一つの方法
実は、ぼくは、肛門周りはもちろん、ちんげ(以下、陰毛)付近もかゆみやかぶれみたいなものが生じやすく、困っていました。
陰毛は最初自己処理していたのですが、肛門周りは目視できないので、自己処理するときにめちゃめちゃ苦労して、時間がかかりました…。
ちなみに、そのとき陰毛(Vライン)・陰嚢(玉袋)・肛門周り(Oライン)をすべて自己処理しましたが、かかった時間は50分…。
ちなみにそのときの状況は備忘録として以下の記事にまとめています。
そして、カミソリ負けなどがこわくて、神経をかなり使ったので、とても疲れました…。
そんなこともあり、VIO全部を一度脱毛しました。
※VIOは「陰毛(Vライン)・陰嚢(玉袋)・肛門周り(Oライン)」を指します。
【脱毛してこんな恩恵がありました。】
肛門周りを含めたVIO脱毛の6つのメリット
「男が脱毛?」
「肛門周りの脱毛って恥ずかしい…」
このように脱毛に抵抗がある方もいますよね。
ただ、陰毛はわかりますが、肛門周りの毛は正直ないほうがぜったいいいですし、存在意義がそもそもわかりません。
また、男性の施術者にお願いすれば、恥ずかしさもありません。
ただ、抵抗感があるのはとてもわかります。
そこで、実際にVIO脱毛をしてみて実感したメリットをご紹介します。
それは以下の3つです。
✓ パンツの中がムレない
✓ トイレをするときがラク
✓ 洗うのがとってもラクになる
それぞれの点についてもう少し詳しく見てみましょう。
✓ パンツの中がムレない
夏場だと、高温多湿・通気性のせいで、パンツの中がムレてかゆくなったり、汗をかいたりしなど、肛門周りのトラブルにつながりやすいです。
でも、肛門周りの毛を脱毛をすると通気性がよくなるので、パンツのなかのムレはほとんど感じなくなります。
ムレがなくったことで、かゆみもなくなったので、個人的にはVIO脱毛してかなりよかったなと思うメリットの一つでした。
そのため、パンツの中のムレやそれによるかゆみが気になる方は、VIO脱毛は個人的にオススメです。
✓ トイレをするときがラク
VIO脱毛をすると、トイレがラクになります。
特に、「大」の場合は、お尻を拭くのもラクになりますし、排便が肛門周りの毛にこびりつくこともなくなるので、吹き残しによるかゆみやかぶれなどが生じにくくなります。
なので、トイレをしやすくなるのも一つのメリットであることに気づきました。
✓ 洗うのがとってもラクになる
お風呂に入ったときに、洗うのがラクになります。
肛門周りの毛を脱毛することで、ツルツルしているので、とても洗いやすくなります。
そのため、肛門周りの毛がモジャモジャしていて邪魔だなぁと感じている方にはVIO脱毛はオススメです。
【Oラインは痛みが少ない!】
肛門周りの脱毛のようすや特徴
「肛門周りの毛の脱毛って痛そう…」
と感じている男性も少なくありません。
でも、実際、肛門周りの毛の脱毛は脱毛法の選び方や肌色や肌質などによって大きく痛みが変わってきます。
ちなみに、ぼくが選んだのは光脱毛の「SHR方式」というものです。
これは、他の脱毛法に比べれば脱毛効果はやや劣りますが、その分肌にやさしく、痛みもすくないものです。
(ぼくはもともと色白で肌が弱いこともあり、SHRを選びました。)
また、施術の流れや照射する際の体勢、ようすなどに関しては以下の記事にまとめています。
そのため、肛門周りを含めてVIO脱毛を検討している方は僕の体験記事をみて決めてみるのもオススメです。
(もちろん、肛門周りの脱毛だけすることも可能です!)
3分程度で読める記事なので、VIO脱毛がちょっとでも気になっている方はぜひご一読くださいね!